ニットやセーターといえば年中着られる、万能アイテムですよね。あなたも1点はニットを持っているのではないでしょうか?冬物のニット以外にも「サマーニット」という夏にも着られるニットも定番になっています。
また、以前はトップスがメインでしたが、今はニットでできたワンピースなども女性に人気ですよね。またニットにはいろんな編み方があって、編み目がざっくりとしたローゲージのものや、細かく編まれたハイゲージのものがあります。
あなたが今年、購入したのはどんなニットですか?今日はニットとセーターの違いをご紹介します。一体どのような違いがあるのでしょう?ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
ニットとは?
ニットとは生地のこと。1本の糸で輪を作り、編んで生地を作っていきます。英語での表記は「knit」で、意味は「編み物をする」という意味があります。ニットの歴史は古く、古代エジプトにまでさかのぼります。この時代の遺跡からかぎ針で編まれた帽子や靴下が発見されているのです。
ニットはエジプトが発祥で、のちにヨーロッパへと広がったといいます。今のように機械で編むようになったのは、イギリスの牧師ウィリアム・リーの発明があったから。9年かけて編み機を発明し、完成したのは1589年のことでした。
セーターとは?
セーターとはニットでできたトップスのことです。ニットを使って作られた帽子やワンピース、マフラーなどを「ニット○○」などと呼ぶことも多いため、ニットとセーターは混同しやすいのです。
ニットは生地。セーターはニットでできたトップス。ちょっとまぎらわしいですが、覚えておきたい豆知識ですね。
スウェットとは?
スウェットはニットのうちの1つ。素材は綿で、平編みにしたものをスウェットといいます。裏地はタオルのようなパイル織物という起毛されたような素材を使っています。
スウェットは綿でできているので、ニットの素材によってチクチクするという方におすすめの生地です。
ニットの特徴
生地は大きく布帛(ふはく)と呼ばれる「織物」と、ニットと呼ばれる「編み物」に分かれます。違いは伸縮性があるかどうか。布帛は縦糸と横糸を交差して織っているため、伸縮性はあまりありません。しかし、型崩れがしにくいというメリットがあります。
シャツやブラウスなどに良く使われる生地です。ニットは糸と糸の間に空間ができるので、通気性の良い生地であることがメリット。セーターやカットソーなどに使われます。
ニットに使用される繊維
ニットに使用される繊維は大きく「動物繊維」「植物繊維」「化学繊維」の3つがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう!
動物繊維
ウール
主にメリノ種から採れるウールのことを指します。熱が逃げにくく、保温性があって暖かいのが特徴。熱が伝わりにくい性質を持っていて、吸湿性も優れています。そのため、蒸れにくいのがメリットの素材です。
アルパカ
動物園でも大人気の動物、アルパカもニットの素材として使用されます。繊維がストローのように空洞になっているため、軽くて保温性があります。また、丈夫なので長く使えます。
カシミヤ
カシミヤというヤギから採れる繊維です。天然の繊維の中では細いため、空気を多く含みます。軽い着心地なのに暖かいというのがメリットです。
アンゴラ/モヘア
アンゴラはうさぎの種類です。ウールの3倍の保温性を持つといわれています。アンゴラでできたニットはなめらかで、やわらかいのが特徴です。モヘアとはアンゴラヤギの毛のことで、絹のような肌ざわりです。
植物繊維
コットン
木綿植物の綿花を使ってできる素材。さらっとした肌ざわりで、染色しやすいのがポイント。また「オーガニックコットン」というものがありますが、農薬や肥料などの厳しい基準をクリアした綿花のことです。
リネン
天然素材の中ではとても丈夫なのがリネン。汚れが染みにくいので、汚れがおちやすいのがメリット。使えば使うほど風合いが増していき、肌なじみもよくなります。
化学繊維
アクリル
合成繊維の中で1番ウールに近い素材です。やわらかく、暖かいというメリットがあります。洗濯をしても型崩れしにくく、縮むことも少ないです。
ポリエステル
化学繊維の中で1番、衣類に使われている素材。メリットとしては丈夫なところ。カビや虫を寄せ付けにくく、ナイロンやアクリルと比べて熱に強いです。
ナイロン
ポリエステルと同じ強度がある素材です。型崩れしにくく、やわらかい肌ざわりが特徴です。
ハイゲージとローゲージ
ハイゲージとは編み目が分からないほど細かく編まれたもの。ハイゲージの良いところは肌ざわりがなめらかなところです。また、普段着だけでなくビジネスシーンにも使えます。ローゲージはざっくりとした編み目のものです。編み目がゆるいため手編みのような温かみのある風合いです。
ニットの編み方
ハイゲージとローゲージの編み目の違いだけでなく、編み方もさまざまです。どんな編み方があるのか見ていきましょう!
リブニット
ストライプのような筋が入った編み目のニット。リブの太さは細いものから太いものまで豊富で、着やせして見えるのがリブニットの特徴。
ケーブル編み
イギリスの漁師が着ていた防寒用のセーターが由来。縄のような編み目が特徴で、ローゲージのものが多い。やわらかいイメージのある編み目です。
ワッフルニット
まるで焼き菓子のワッフルのような編み目のニット。ざっくりとした格子状に編まれ、ふんわりとした肌ざわりです。
天竺(てんじく)ニット
メリヤスともいわれる編み方。セーターやカーディガンだけでなく、カットソーやスウェットなどたくさんのアイテムに使用される編み方です。
まとめ
ニットとセーターの違いはいかがでしたか?編み方や素材の違いで分けられているのではなく「ニット=生地」「セーター=ニットでできたトップス」でした。みなさんはご存じでしたか?
また、素材や編み方もたくさんありましたね。これからニットを選ぶときに、参考になったのではないでしょうか?あなたは今年、どんなニットのアイテムを購入しますか?この記事があなたのおしゃれのお手伝いをできますように!!