晩ごはんを食べて、ゆっくりとお風呂に入って、いざ寝ようとしたとき。耳元でプーンと大きな羽音を立てて、なおかつ刺されると体中がかゆくてたまらない…そんな経験はありませんか。この現象を引き起こしている元凶である「蚊」。体重2mgから2.5mgと身軽なこの虫は空中を約2kmで自在に飛び回ります。
この身軽さもあってか数多くの人が睡眠を妨害され、イライラさせられた経験があると思います。そんな人間の敵と言っても差し支えない「蚊」にもさまざまな雑学が存在します。
今回の記事では
- 蚊に刺されやすい人の血液型は〇〇型
- 蚊が私たちを刺したくなる理由
- 蚊が私たちを暗闇の中で見つけられる理由
こちらの3本を紹介していきます。
目次
蚊に刺されやすい人の血液型は〇〇型!

蚊に刺されやすい血液型はO型と言われています。過去に行われてきた実験によってそれは証明されています。その実験の一つを紹介していきます。
O型が1番刺されやすい!

蚊の一種であるハマダラカにわざと吸血させて、何箇所刺されたかを計測する実験があります。O型の人が約5,000カ所も刺されたのに対し、O型でない人は約3,500カ所という結果が出ています。しかし、どの実験でも1番刺されやすい人はO型という結果だけは出ていますが、「蚊がO型の血液を好む理由」は発見されていません。
つまり統計データ上ではO型が刺されていることが多いので、O型が刺されやすいというのは証明できていますが、科学的根拠に基づいた理由は出てきていないというのが現状です。
他にもあった!蚊が私たちを刺したくなる理由

血液型に限らず、体の仕組みや私たちの行動によっても刺されやすさは変わってきます。
蚊に刺されやすい要因として「汗」や「足の裏での出来事」から「あなたの着ている服の色」まで、さまざまなものがあります。1つ1つ見ていきましょう。
汗が蚊を引き寄せる?
私たちは環境や心理状態の変化などの要因によって汗をかきます。汗には乳酸という成分が含まれていて、蚊はその乳酸の匂いに反応してこちらにやって来ます。なので、絶えず気温が高い夏場や汗をかくほどの激しい運動をした後などにそのままの状態でいると、蚊はその匂いを嗅ぎつけます。
蚊は足の裏が大好き?
人間1人の体にはバクテリア(細菌)が1兆個以上棲んでいます。その中の1部分、足の裏のバクテリアが代謝(体の古い部分が新しく入れ替わること)の過程で生み出す物質に蚊は反応します。
あなたのお気に入りの服の色が蚊を引き寄せる?
色に強い反応を示す虫は日本にも数多く存在していて、蚊もその1つです。蚊は黒色に寄りつく習性があります。時点で青、赤、黄色となっており、1番反応を示さないのは白色で、黒色と白色への反応を比較した場合、その差は約3から4倍と言われています。
蚊を避けたい場合は、外出や就寝の際に白色の服を着るのが無難と言えるでしょう。
蚊の羽音がうるさくて眠れない!なぜ暗闇の中でも見つかってしまうのか?

電気を消して、いざ就寝…という時に蚊が羽音を出しながら耳元をぐるぐるしているという状況はよくあると思います。
「蚊はどうして暗闇の中でも正確に血を吸えるのだろう?」
その理由は「呼吸」と「匂い」、そして「体温」にありました。
蚊は私たちの呼吸に反応して近づいてくる?
蚊は二酸化炭素が濃い場所に集まる習性があります。私たち人間は生きていく上で呼吸をしなければならず、その過程で二酸化炭素を出しています。蚊が二酸化炭素を探知する距離は10メートルと長く、私たちの居場所を探すための第一歩目とも言えるでしょう。
私たちの体臭が手がかり?
蚊は、二酸化炭素の濃さを元に私たちの40センチあたりまで近づくと、今度は汗の匂いなどの体臭を手がかりに捜索を開始します。蚊は感じ取った匂いによって、吸血対象が「動物」か「人間」などの判別をしていきます。ちなみにこの段階で匂いがなければ、蚊は吸血を諦めます。
蚊は温度センサーを備えている?
蚊は二酸化炭素と匂いを手がかりにしてターゲットである私たちの元へと近づきます。そうして10センチ程度まで接近し、居場所を確定させる最後の決め手となる「温度」の感知を始めます。蚊は人間の体温から40度までを感知するので、私たちが部屋で寝静まっているような状況だと、そのような温度を持つのは私たちしかいません。
蚊は暗闇の中でどのようにして私たちを探知するのか?
- まず二酸化炭素の濃い場所を探知する
- 私たちの40cm以内に近づいた後「匂い」を探知する
- 二酸化炭素と匂いで居場所を10cm以内に絞った後「温度」で私たちを探知してから刺す
以上が「蚊が私たちを暗闇の中で見つけられる理由」です。
まとめ
蚊の雑学についての紹介でした。私たちが悩まされている「睡眠時に蚊に刺される」という悩みの解決方法ですが、手軽なものとして「体を清潔に保つ」「携帯電話やスマートフォンを触りながら寝ようとしない」の二点があります。
1点目は「匂い」に関しての部分です。とにかく体臭をなんとかしなければいけないため、お風呂で頭や体をしっかりと洗い清潔に保ちましょう。足の裏も忘れないでくださいね。2点目に関しては言わずもがな「スマートフォンから発生する熱」です。
蚊は温度を探知する特性を持つので、布団に寝転がりながらスマートフォンをいじるのは「私の血を吸ってくれ」と言っているようなものです。