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犬に与えてはいけないもの。原因物質や症状をやさしく解説

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愛犬は家族の一員だと思います。同じ家族なら同じものを食べさせてあげたいと感じるのではないでしょうか?しかし、人間は食べることができても犬には毒になる食べ物がたくさんあります。今回はこれら犬には与えていけない食べ物について、その原因物質と症状を紹介します。

皆さんご存知のネギ類から始まり、意外と知らないマカダミアナッツや牛乳など、合計17種類をご紹介します。これを読んで「人と犬の食べ物の違い」を理解しましょう。

ネギ科の食べ物

種類

長ネギ、わけぎ、あさつき、玉ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ等エシャロット、行者ニンニク(山菜)など、ネギ科の食物その物エキス煮汁に至るまで。

原因物質と症状

  • 二硫化アリルやアリルプロピルジスルフィド等の有機チオ硫酸化合物・赤血球が壊れ溶血、貧血、嘔吐、黄疸、血尿、心不全、肺不全を起こします。

バラ科の果肉以外のところ

種類

さくらんぼの種や、リンゴの、桃やプラム類のなど

原因物質と症状

  • 原因物質・アミグダリン(犬の腸で分解され、猛毒「シアン化水素(青酸)」へと変化)
  • 症状・30~3時間以内に痙攣(けいれん)、嘔吐、下痢、呼吸困難を起こします。
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犬のみではなく、人間も多量に摂取すると危険です。
実は、梅干しの種にもアミグダリン含まれています。種の中の仁が好きな方もいるのではないでしょうか。梅干しのアミグダリンは漬けることでそのほとんどは分解されます。しかし仁を食べる方は摂取量に注意してください。

ほうれん草

原因物質と症状

  • シュウ酸・尿路結石の恐れあり。
  • 繊維質・消化不良の恐れあり。
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人もほうれん草のシュウ酸から結石ができます。シュウ酸はアクの成分です。茹でることで回避できます。
また、細かく刻むことで消化不良からも回避できます。

アスパラガス

原因物質と症状

  • シュウ酸・(ほうれん草と同様です。)
  • アルカロイド(少量)・吐き気、腹痛、痙攣、ふるえ、心臓・呼吸器又は腎機能障害を起こします。
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アルカロイドは少量なので適量であれば問題ないといわれています。子犬(4kg)であればアスパラガス1本(10g)くらいは大丈夫です。しかし頻繁に与えるのは避け、必ず茹でてからあげましょう。

ナス

原因物質と症状

  • アルカロイド・(アスパラガスと同様です。)
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ナスのアルカロイドは茎や葉っぱに多く含まれています。ヘタ近くなど、誤ってあげないように気を付けましょう。

アロエ

原因物質と症状

  • アロイン、バルバロイン・下痢、腎炎を起こします。

ザクロ

原因物質と症状

  • ペルチェリンやタンニン・嘔吐、下痢、胃炎、めまい、運動失調、精神の混乱、湿疹、中枢神経麻痺の危険があります。

アボカド

原因物質と症状

  • ペルジン・嘔吐、下痢や消化器の炎症、呼吸器に関する症状。死に至ることもあります。

いちじく

原因物質と症状

  • ソラレン・紫外線を吸収するため皮膚のシミ、粘膜の炎症の心配があります。
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人も皮膚が弱い人はソラレンで粘膜の炎症を起こしたり、かぶれたりします。

  • フィシン・タンパク質分解酵素です。犬は中毒を起こし、下痢や嘔吐を引き起こします。
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人にとっていちじくは、「不老不死の果物」といわれ、健康や美容にいい食べ物とされています。

ブドウやレーズン

原因物質と症状

  • (原因物質は不明)・嘔吐、下痢、腎不全を起こします。
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ブドウやレーズンが犬には合わない事はわかっています。しかしどの成分が犬に影響を及ぼすのか、解明されていないのが現状です。

マカダミアナッツ

原因物質と症状

  • (原因物質は不明)・嘔吐、運動失調、腹痛、後ろ足の麻痺、発熱、無気力、筋肉の硬直、震え、心拍数の増加
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マカダミアナッツの症状は6~24時間以内(多くは6時間以内)に現れます。犬が1粒でも口にしたら、24時間は様子を見ましょう

チョコレート類

種類

チョコレート、ココア、ココアパウダー

原因物質と症状

  • テオブロミン・嘔吐、下痢、多量の排尿、過敏、発熱、運動失調、ふるえ、発作、昏睡、興奮、腹痛、血尿、血便を起こします。
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犬が食べているのを確認したら、すぐに動物病院へ行き、吐かせてもらう、または胃洗浄を行いましょう。

カフェイン

種類

コーヒー、緑茶や紅茶、エナジードリンク、栄養ドリンク、ココアパウダー、チョコレート、ガムなど

症状

落ち着きがなくなる、水をたくさん飲む、尿失禁、嘔吐、下痢、脈泊数が多くなる、高血圧、不整脈、筋肉の硬直、けいれん、ぐったりする。

生の魚介類

種類

エビなど甲殻類、タコ、イカ、その他魚介類

原因物質と症状

  • チアミナーゼによるビタミンB1不足・ブドウ糖をエネルギーに変換できなくなり、神経障害(運動失調、ふらつき、食欲不振、嘔吐、痙攣)を起こします。
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青魚はあげても問題ありません。しかし傷みやすいので要注意。また脂が多いのでお腹を壊すこともあります。与え過ぎないように気を付けましょう。
また、生魚は(鮭の雑学で紹介した)寄生虫アニサキスもいることもあります。犬にあげる時は火を通しましょう

タバコ

症状

  • 誤飲・下痢や嘔吐、大量に唾液が出る、幻覚症状、血尿や血便。
  • 副流煙・肺がんや鼻腔がん、服鼻腔がん。
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タバコをわざわざ食べさせる人などはいないと思います。しかし散歩中など、道端に落ちている吸い殻には要注意です。また、愛煙家の方には心が痛いでしょうが、副流煙も良くないのです。そのため犬の近くでの喫煙はやめましょう

牛乳

原因物質と症状

  • 乳糖・牛乳中の乳糖を分解するために必要なラクターゼの分泌量が少ないため、下痢を引き起こします。
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ヨーグルトにも乳糖は含まれています。しかし発酵することで2~4割まで分解されます。ヨーグルトには、乳酸菌による免疫力アップや整腸作用などの効果。カルシウムやたんぱく質、ビタミンも入っています。そのため、小型犬(10kg)であれば無糖で、低脂肪(又は無脂肪)のプレーンヨーグルトを小さじ1~2杯、ドライフードにかけてあげましょう。
様子を見ながらあげ、体調を崩すようであればすぐにやめてください。

塩分

種類

  • チーズ(塩分や脂肪分の少ないカッテージチーズは少量ならば大丈夫です。)
  • 煎餅やポテトチップスなどのスナック菓子
  • 加工食品

症状

高血圧、心臓病、腎機能障害など

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塩分は体重1㎏当たり2~3gで中毒症状を起こし、致死量が4gです。

最後に

いかがでしたか?意外と知らいないことが多かったのではないでしょうか?

人と犬は違う生き物です。基本的に、犬には人の食べ物をあげないようにしましょう。万が一、今回紹介した食べ物を愛犬が口にした場合、すぐにかかりつけの動物病院へ連絡。対処方法を聞いてください。愛犬が長生きするためにも、犬に合った、犬のための食事を食べさせてあげましょう。

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