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世界のクリスマスケーキってどんなものがある?ショートケーキの「ショート」とは?

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みなさんが食べるクリスマスケーキといえばどんなケーキですか?ケーキというといろんな種類がありますが、定番なのはイチゴのショートケーキではないでしょうか? 1ホールを家族で分け合いながら食べるのはおいしくて楽しい時間です。

でも、たくさんのケーキがある中で、なぜショートケーキが日本のクリスマスケーキの定番になったのでしょう?また、ショートケーキの「ショート」は何を意味しているかご存じですか?

今日は日本のクリスマスケーキだけでなく、世界のクリスマスケーキについてご紹介します。実は国によってクリスマスケーキは違うのです。日本でも定番になってきたブッシュドノエル、シュトーレンなどがどんなケーキなのかもご紹介しています。ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

フランス&ベルギー「ブッシュドノエル」

ブッシュドノエルとはフランス語で、直訳すると「クリスマスの丸太」という意味があります。切り株の形をした特徴のあるケーキです。このような形になったのはいくつかの由来があります。有名なものでは、キリストの誕生を祝って火が消えないよう夜通し薪(まき)を燃やしていたため。

クリスマスに燃やした薪の灰は厄除けになると信じられていたのです。樫(かし)の薪を暖炉で燃やすと健康でいられるなどの言い伝えによってブッシュドノエルができたといいます。他にも、貧しくて恋人にプレゼントを用意できなかった青年が、薪をプレゼントしたという話もあります。

みき

丸太の形や、切り株の形をしているのには理由がありました!

ドイツ&オランダ「シュトーレン」

日本でも人気の「シュトーレン」はドイツ生まれの甘いパン。たっぷりのバターが入った生地に、ラム酒などに漬けたドライフルーツ、ナッツなどを入れ焼きあげます。そして、粉砂糖を白くなるまでかけます。クリスマスの4週間前から薄くスライスしながら食べていくのが本場の食べ方です。

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本場のドイツでは「シュトーレン」ではなく、「シュトレン」が正しい発音です。オランダでは「ケルストストル」と呼ばれています。

オーストリア「クグロフ」

マリーアントワネットの大好物でもあったというクグロフ。クグロフというと王冠のような形をしていますが、発祥の地フランスのアルザス地方のシンボルが王冠なのです。アルザス地方では陶器製のクグロフの型があり、1家に1つはあるという話もあります。

アルミ製やステンレス製のものに比べ、陶器製のものは生地がふんわりと焼けます。クグロフは日本のケーキのように、お祝いごとや結婚式などで食べられます。また、贅沢な朝食に食べることもあるといいます。

イギリス「クリスマスプディング」

プディングといいますが「プリン」ではありません!小麦粉と生パン粉をベースとした生地に、ブランデーに漬けたドライフルーツ、ナッツ、スパイスなどをたくさん練りこんだケーキです。伝統的な作り方としては、11月の下旬に家族全員で1人ずつ願いを込めながらかき混ぜていきます。

オーブンで蒸し焼きにしたクリスマスプディングは、冷暗所に1か月ほど置いて熟成させます。こうすることで、ドライフルーツが発酵しアルコール濃度が上がるのです。クリスマス当日は再び加熱し、ブランデーをかけて火をつけてフランベします。

イタリア「パネトーネ&パンドーロ」

パネトーネとは子牛の小腸からとれるパネトーネ種の酵母のこと。パネトーネはイタリアの甘いパンでプラムやオレンジの皮、レーズンなどのドライフルーツを細かく刻んで生地に練り込みます。パネトーネ種は1gで1億個以上の乳酸菌が含まれている天然酵母。おいしくて体にも良いケーキなのです。

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イタリア以外にもペルー、チリ、ブラジルでもクリスマスにパネトーネを食べます!

日本の定番クリスマスケーキがショートケーキなのはなぜ?

日本では元々クリスマスにケーキを食べる習慣はありませんでした。日本で初めてクリスマスケーキが販売されたのは1910年のことで、お菓子屋さんで有名な不二家が始めたといいます。当時はショートケーキではなく、ドライフルーツと洋酒で味付けされたフルーツケーキが主流でした。

その後、1922年にイチゴが乗ったショートケーキが誕生。1933年ごろにイチゴが乗ったケーキが販売されるようになりました。1952年には、クリスマスにイチゴが乗ったショートケーキを食べることが広まりました。

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イチゴの「赤」とクリームの「白」で紅白を思わせることも、おめでたいとされ広まったといいます。

ショートケーキの「ショート」とは?

「ショート」には短いという意味もありますが「サクサク」という意味もあります。ショートケーキはふわふわなのにどういうことでしょう?アメリカでショートケーキというと、ビスケット生地に生クリームやイチゴを挟んだお菓子のことを表します。

また、イギリスでもショートブレッドと呼ばれるクッキーに、イチゴと生クリームを挟んだお菓子をショートケーキといいます。私たちが知っている日本のショートケーキはふわふわですが、これは日本人向けに改良されたから。

サクサクした食感のケーキは日本人に合わないだろうということで、カステラの生地を参考に作られました。日本人向けのショートケーキを作ったのは、当時の不二家の創業者である藤井林右衛門(ふじいりんえもん)でした。

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サクサクしたショートケーキ。あなたは食べたことありますか?

まとめ

世界のクリスマスケーキはいかがでしたか?今年のクリスマスケーキはショートケーキではなく、海外のケーキにするのもいいですね!海外ではドライフルーツや洋酒を使ったケーキが多いです。洋酒を使っているため、少し大人の味のケーキのように感じます。

また、ショートケーキの「ショート」は短いではなく「サクサク」という意味があったことに驚いた方は多いのではないでしょうか?なかなか食べる機会がありませんが、海外のショートケーキも食べてみたいです!

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みき
趣味は毎週の競馬と月1の乗馬(外乗)。女性ならではの視点からユニークな雑学を多数執筆。