タコといえば 海で見かけるものですが、ペットとして飼育することが可能なのをご存じでしょうか?一般家庭で飼育可能なタコはマメダコやイイダコといった小型のタコに限定されます。タコ の習性で狭い場所だと共食いを始めることが理由です。
タコは賢く人を判別できる生物。なつくこともありますが、飼育環境を整えるための資金が高い、寿命が短いというデメリットがあります。一緒に暮らせる時間は短いですが、高い知能と独特な姿に魅了される人も少なくありません。
この記事では、タコをペットとして育てるとなつくのか、タコの生態とペットとしてお迎えするための心構えを紹介します。この記事を読んで、タコの生態や習性・魅力をお伝えできれば嬉しいです。
タコの生態
知名度が高いタコですが、その生態については知らない人が多いのが現状です。タコは一般家庭にてペットとして飼育することが可能なのか?その疑問について説明します。
ペットとして飼えるのか
結論は、タコは一般家庭の環境でも飼える生物です。ただし条件があり、小型のタコ限定となります。理由は、大型のタコだとかなり広いスペースが必要なので、一般家庭のスペースでは不可能です。狭いスペースだとタコは共食いをする習性があるので、工場のような広いスペースでなければ大型のタコは飼育できません。
タコの魅力
タコの魅力は、高い知能と環境の変化に適応可能な丈夫さです。普段、お世話してくれる人に反応してなつくのが魅力です。
普段からお世話をしてくれる人を覚えてなつくのは、どのペットも同じです。
タコの飼育方法
タコをペットとして飼育するうえで、以下の注意点があります。
水槽の広さ・水温の変化
小型のタコですが、観賞魚と比べると大きい生物です。水質悪化のスピードが速いため、常に濾過装置にトラブルがないか確認が必要です。タコの適正水温にも注意が必要で、水温計のチェックは欠かせません。
タコがストレスを感じてスミを吐くと水質が急激に悪化するので、強力な濾過装置は必須です。
タコの餌
動くものにしか反応しないイカと比べて、動きが鈍い貝なども食べるタコは、餌の選択肢が多いのも魅力です。生き餌を好む点はタコとイカは同じですが、タコは慣れれば冷凍フードも食べることが可能。
生き餌もスーパーの魚介売り場で売っているアサリを餌として与えることができるので、生き餌の確保が容易なのも魅力です。
スーパーの魚介コーナーで販売されている活アサリをタコの生き餌にすることができる手軽さも魅力です。
タコの飼育における心構え
タコを飼育するためには、いくつかの心構えがあります。特に設備投資に反して寿命が1~2年ほどなので、長く付き合える生物ではありません。次にタコの飼育における心構えについて説明します。
タコの飼育難易度は高い
飼育用品の購入費が高いこと、広いスペースの確保、適切な水温・水質管理などの維持費の高さがデメリットです。意外にもタコは脱走の名人。どんな狭いスペースでも脱走が可能なので、脱走が原因となった事故が多い生物なのも注意すべき点です。
タコの飼育において特に難易度を上げているのは、共食いの習性があること。家庭で飼育する場合、一つの水槽に1匹が鉄則と言えます。タコが隠れる場所の確保もストレス軽減のために必要です。
特にタコの隠れる場所の確保は重要で、タコの寿命に直接影響します。タコが隠れる壺は必需品です。
タコは短命
タコの寿命は1~2年ほど。シビアな飼育環境と高い維持費のわりに、1~2年後に寿命を迎えます。長期間、タコと一緒に暮らしたいと考えている人には不向きの生物です。安くない設備投資と、餌や電気代といった維持費の高さがあるという現実を知っておく必要があります。
思い付きでペットにすることは避ける必要があります。犬や猫と違い、タコの飼育には様々なお金が必要です。お迎えする前には、飼育環境や維持費などをしっかり考慮することを忘れないようにしましょう。
タコは飼育難易度が高い生物なので、飼育環境や維持費だけでなく、最後まで面倒をみる愛情が必要です。
まとめ
知名度が高いタコも一般家庭で飼育することが可能です。ただし以下の高いハードルがあることを忘れてはいけません。
- 飼育するスペースの確保
- 飼育用具の購入費用と維持費
- 1~2年の寿命と向き合える心構え
タコは非常に賢く、人を覚えてなつきます。犬や猫などをペットとして一緒に過ごした経験がある人なら、自分になついたときの嬉しさを覚えている人も多いはずです。しかし同じく最後のお別れも同じぐらい経験したはずです。
タコの場合、最後のお別れが長くても1~2年後なので、軽い気持ちでお迎えすべき生物ではありません。タコをペットとしてお迎えするには、タコの生態や習性などの正しい知識だけでなく、必要な維持費も把握する必要があります。
飼育の難易度が高いと言われるタコですが、人を認識してなついた瞬間、犬や猫にはない忘れられない経験になるでしょう。