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南極には何がある­?意外と知らない南極の豆知識も紹介!

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皆さんは、南極にどんなイメージを持っていますか?まず一番に、「寒い」という言葉を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。その通り、南極は地球で一番寒い場所と言われています。しかし、そんな南極にも生物は存在するのです。

「どうやって生きているの?」「もしかして人も住んでいるの?」など、疑問に感じることも多いと思います。南極は、想像よりもずっと面白い秘密が隠された場所です。今回は、南極の雑学を紹介します。

南極には何があるのか、北極との違いは何かがわかるので、ぜひ最後までご覧ください。

南極には何がある?

実は郵便局がある

南極に郵便局があることを知っていますか?実は、日本郵便の銀座郵便局は南極の昭和基地内に分室があります。昭和基地とは、日本が南極観測を行う場所です。その昭和基地には郵便局があり、年に一度開設されます。

南極観測船が毎年決まった時期に郵便を運ぶので、南極に郵便物を送ることが可能です。郵便の料金は封書で84円と、日本国内と同じ料金で送れます。日本と同じ扱いになるのは、南極がどこの領土にもなっていないからです。

少しの植物がある

南極は、年中通してマイナス50度以下であることも多く、生物が生きていくには過酷な環境です。しかし、植物が全くないわけではありません。ナンキョクコメススキは、低い気温にも適応できるイネ科の植物です。

南極では、このナンキョクコメススキと、ナンキョクミドリナデシコの2種類の花が咲くと言われています。しかし、近年では地球温暖化の影響で、南極の植物が増えていることがわかっているのです。

そうなれば、南極大陸に生息する生物にも少なからず影響があるのかもしれません。今後、南極に生息する生物が増えていくのではないでしょうか?

昆虫が存在する

南極にはたった一種類だけ昆虫がいると言われています。それが「ナンキョクユスリカ」です。ナンキョクユスリカは、ハエの仲間ですが羽がありません。寿命は2年程で、成虫になるとおよそ10日で死んでしまいます。

昆虫は寒さに弱そうだと思う人が多いと思いますが、ナンキョクユスリカは違います。3000万年以上前、南極には森がありました。それが、長い時間をかけて現在のような極寒の地へと変化したのです。

南極の変化とともに、ナンキョクユスリカも過酷な環境に適応しました。この生き残りの戦略は、移植医療発展のヒントになるのではないかと考えられています。

かとう

ナンキョクユスリカの成虫の姿ですが、オスはお尻側がほっそりしています。反対に、メスはお尻側が大きいです。特に美しい昆虫ではありませんが、タフでかっこいいですね。

意外と知らない南極の豆知識

爬虫類は一匹もいない

南極には様々な種類の生物が存在します。しかし、爬虫類は存在しません。それはいったいなぜなのでしょうか?爬虫類は変温動物です。変温動物には、周りの温度に合わせて体温が下がるという特徴があります。

もし南極に爬虫類がいたとしたら、とても低い気温にあわせて体温が下がっていくでしょう。これでは生きていけませんね。これが、南極に爬虫類が存在しない理由です。

人が住んでいない

南極は地球上で一番寒く、人が住める環境ではありません。各国の調査基地がありますが、長期間常駐する人はいないのです。気温が低いことは、ただ寒いだけではなく家畜や農作物が育たない原因でもあります。

現地で食料を作れないので、おのずと食料不足になってしまうのです。

南極では風邪をひかない!?

実は南極では、風邪をひきづらいといわれています。南極の空気がきれいであることが理由の一つです。人がいない南極には、細菌やウイルスが舞っていません。まったくないというわけではありませんが、人がたくさんいる場所よりも風邪を引きづらいのです。

かとう

寒いと風邪をひくと言いますが、それは直接的な原因ではないですよね。寒いと体の免疫力が弱くなり、ウイルスに感染しやすくなるのが原因です。南極地域観測隊の人々は、南極にウイルスを持ち込まないように万全の体長で調査に挑みます。

北極との違い

北極と南極の氷

南極と北極は対極に位置していて、どちらも寒いというイメージがあります。南極と違い、北極は陸地がないことが特徴です。南極は北極よりも気温が低く、大陸が氷床(ひょうしょう)という氷におおわれています。南極大陸は、雨が降らず乾燥している極寒の地です。

北極は氷が陸地に見えますが、夏は溶けてしまいます。北極とは大陸のことではなく、北極点の周辺すべてを指す言葉です。氷の形や場所が変化するため、北極点を目指すことは南極点を目指すよりも困難だと言われています。

白夜と極夜は半年ずれている

極致に近い地域で、夏にある太陽が一日沈まない日の夜を「白夜」と言います。南極と北極では、その白夜がおよそ半年ずれて起こるのです。南極の白夜は12月ごろ、北極の白夜は6月ごろに見られます。

期間は場所により異なりますが、昭和基地のある場所では白夜が45日ほど続きます。反対に、一日とおして太陽が昇らない現象が「極夜」です。南極では6月、北極では12月ごろに極夜は起こります。

南極と北極では、これらの現象がそれぞれ半年ずれて起こるのです。

生息する生物

南極と北極では、生息する生物にも違いがあります。ペンギンは、寒い地域であれば生息していそうですよね。しかし、ペンギンは北極には存在しません。そして北極の動物は、ホッキョクグマが有名です。ホッキョクグマは、名前の通り北極の固有種です。

北極には大陸がなかったり、南極のほうが気温は低かったりと環境が全然違っています。同じ極地であっても、生息する生物が異なるのは当然のことですよね。

かとう

同じ極地とはいっても、違いが多くありますね。今後も、人々による極地での新発見は続くのではないでしょうか。まだ見つかっていない生物もいるような気がします。

さいごに

以上、南極の雑学を紹介しました。南極の持つイメージと異なるものも多かったのではないでしょうか。南極に生息する生物は、環境の変化とともに進化をして適応しました。それでも、過酷な環境で生きていける生物は限られています。

南極を調査するために滞在する人はいるものの、住んでいる人はいません。人間も南極で生き抜くのは難しいのです。安易に踏み込めないからこその魅力があるのかもしれませんね。興味がある人は、ぜひ南極についてさらに深く調べてみてください。

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かとう
趣味はガジェット集め。ガジェットを中心とした読者のお役に立てる記事を日々執筆。当サイトのイラスト全般も担当している。