あなたは幼い頃に親や教師などから、絵本の読み聞かせをしてもらった記憶があると思います。幼い頃の絵本の読み聞かせは子供の「言語発達」「読解力」「想像力」などの向上につながります。幼少期の発育は大人になっても影響があるのです。
ナンセンス絵本というジャンルが話題となっていることをご存じでしょうか?今回はナンセンス絵本についてご紹介します。子供も大人も「面白い!」「次の展開は?」など、気になってしまうおすすめの絵本をご紹介しますのでぜひ、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
目次
- ナンセンス絵本とは?
- ナンセンス絵本一覧
- 『ゴムあたまポンたろう』長新太(著)
- 『おばけのかわをむいたら』たなかひかる(著)
- 『とっています』市原 淳(著)
- 『どうぶつたちのナンセンス絵本』マリー・ホール・エッツ(著)
- 『バナナじけん』高畠那生(たかばたけ なお:著)
- 『キャベツくんのにちようび』長新太(著)
- 『だれのパンツ?』シゲリ カツヒコ(著)
- 『ほんとはスイカ』昼田 弥子(著)
- 『これはボール』ベック・スタントン&マット・スタントン(著)
- 『かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば』大谷 健太(著)
- 『よしよしよしおさん』おおのたろう(著)
- 『にゅーっ するするする』長新太(著)
- 『いそいでおでかけ』五味太郎(著)
- 『くっつけてみよう』加賀美 健(著)
- おわりに
ナンセンス絵本とは?

ナンセンスとは「無意味」や「くだらないこと」といった意味合いがあります。直訳すれば「無意味な絵本」という意味になります。いわゆる「脱力系絵本」と言えばイメージしやすいでしょうか?
普通の絵本であれば起承転結があり、整ったストーリーがあることが一般的です。ナンセンス絵本は、ページをめくる度に次の展開の予測が難しいところが特徴です。通常の絵本とは異なる常識外れの展開が、逆に考え抜かれているとして注目を浴びています。
大人も子供も楽しめて、さらに本の深読みをすることなく、ただ読んで「楽しい!面白い!」ということが最大の特徴です。
未知の想像の世界に子供から大人まで入り込むことができる絵本です。
ナンセンス絵本一覧

『ゴムあたまポンたろう』長新太(著)
ナンセンス絵本の巨匠として有名な長新太氏による作品です。あたまがゴムでできている「ポンたろう」の世界一周の旅のお話です。長新太氏の描く奇想天外なエピソードが楽しめます。
『おばけのかわをむいたら』たなかひかる(著)
子供の読み聞かせにとても良いナンセンス絵本です「もう一回読んで!」が止まらない、そんな作品になります。2歳~5歳くらいのお子さんにおすすめです「こわい」が「たのしい」に変わるような愉快・痛快・奇々怪々の展開が楽しめます。
『とっています』市原 淳(著)
子供から大人まで楽しめる絵本です「とっています」という言葉だけでさまざまな展開が繰り広げられる面白さがあります「とっています」を漢字に変換すると「取っています」「撮っています」「獲っています」こんなに意味があったことに気づかされます。読んだあとも楽しめる絵本です。
『どうぶつたちのナンセンス絵本』マリー・ホール・エッツ(著)
帽子をかぶったカバや夫人を食べてしまうワニ、キバを抜かれるイノシシなど、素朴で風変りな動物たちがたくさん出てきます。おもわず笑ってしまうような表現力のある作品です。まじめさとふまじめさのさじ加減が絶妙です。なにも考えてないように描かれていますが、実は細かく計算された奥深さが楽しめます。
『バナナじけん』高畠那生(たかばたけ なお:著)
ナンセンス絵本の中でも人気のある絵本です。那生氏によるユニークで大胆な絵に思わず笑ってしまいます。文字数が少なく絵の抑揚があるので、小さなお子さんの読み聞かせにピッタリな絵本になります。
『キャベツくんのにちようび』長新太(著)
子供も大人も予想がしづらい展開のある絵本です。思わず「次はどうなるの?」と気になってしまいます。長新太氏によるキャベツを主人公とした物語です。型破りなストーリーでシュールな雰囲気が楽しめます。
『だれのパンツ?』シゲリ カツヒコ(著)
空から落ちてきたのは「パンツ?」持ち主を探すために男の子が冒険へ出かけることになりました。誰の落し物なのでしょうか?この絵本の特徴はおはなしのつづきが分かるヒントが隠されています。奇想天外なストーリーと読むたびに発見のある絵本になります。
『ほんとはスイカ』昼田 弥子(著)
高畠那生氏がイラストを担当しております。新感覚なナンセンス絵本です。言葉の足し算引き算で遊べる絵本です。3歳~6歳ぐらいの子供の読み聞かせに向いている絵本です。
『これはボール』ベック・スタントン&マット・スタントン(著)
本当の「正解」ってなに?考え、表現する力を養うことができる絵本です。子供たちの目に入った絵と説明のギャップに思わず「ちがうよ!」と言ってしまうことでしょう。同じものを見ていても、その認識と他人の認識は違うという教育を行うことができます。子供たちの表現力と思考力が向上できる絵本です。
『かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば』大谷 健太(著)
個性的な絵とともに繰り出される、前代未聞のヘンテコ早口言葉を集めた絵本です。SNSでも話題になっている、大谷健太氏によるオリジナル早口言葉に挑戦してみましょう!例えば「急にきゅうり9本食う子急増」「ダブル歩き炙りカルビ」など、言えたらヒーローです。
『よしよしよしおさん』おおのたろう(著)
謎のおじさん「よしおさん」は「よしよし」するのがお仕事です。迷子の子・お財布を無くした人・遊具で遊べない子供たちなど、お困りの人たちを魔法の言葉で解決していきます。自己肯定感男のよしおさんが繰り広げる、ハッピーでヘンテコな世界の気分を味わうことができます。
『にゅーっ するするする』長新太(著)
これぞナンセンスという内容の絵本です。長新太氏の世界観が味わえる少しホラー要素の入った絵本になります「にゅーっ」と「するする」だけで展開する絵本で思わず「なんだこれ?」と思ってしまいます。
『いそいでおでかけ』五味太郎(著)
五味太郎氏による「おでかけシリーズ」一つです。子供から大人まで幅広いファンの持ち主で、著作は450冊を超えています。世界中で翻訳されている絵本も多いです。
『くっつけてみよう』加賀美 健(著)
リンゴやメガネ、サメと歯ブラシなど全然違うものをくっつけてみたらどうなる?というテーマの絵本です。Tシャツとラーメンや家と靴下など絵と言葉をなんでもくっつけてみましょう。子供から大人まで創作意欲を刺激するような絵本になります。
毎日が忙しく、脳も心も疲れているときこそ、ナンセンス絵本を読んでみましょう!気持ちが疲れたときに読むことで明日へのパワーを溜めることができます。
おわりに
いかがでしたか?今回はナンセンス絵本についてご紹介しました。親が疲れてしまうような教育は子供も同じで疲れてしまうのです。親も子供も楽しくなる教育は、子自ら進んで学ぶようになります。
その点においてナンセンス絵本は教育に最適です。内容も面白く読んで楽しい、思わず「アハハ!」と笑顔溢れる内容のものばかりです。一人で読む事にも脳の疲れから解放されることでしょう。この記事を最後まで読んで頂きありがとうございます。ぜひ、ご参考になれば幸いです。