夏といえば花火!打ち上げ花火や手持ち花火など、毎年の夏の楽しみにしている方は多いのではないでしょうか?花火大会では浴衣を着たり、出店の食べ物を食べたりと花火以外の楽しみもたくさんありますよね。今日は打ち上げ花火についての豆知識をご紹介します。
たとえば花火が空に上がると「ヒュー」という音がしますよね。これは一体なぜなのでしょう?また花火を見ていると、どこからか「たーまやー」「かーぎやー」と呼ぶ声がすることがあります。「たまや」と「かぎや」と呼ぶ理由についても解説していきますよ!知ると誰かに話したくなる豆知識ばかりです。ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
花火とは?
花火は法律用語で「煙火(えんか)」と呼ばれています。火薬などを燃やす、または爆発をさせて光や音を出したり、煙を出したりするものを煙火というのです。花火大会などの観賞用の花火以外にも、運動会などで使われる音が鳴るだけのものも煙火と呼ばれています。
花火はいつからあったの?
花火の始まりは紀元前3世紀の古代中国。火薬のベースとなる硝石(しょうせき)が見つかっています。当時は狼煙(のろし)と呼ばれる、煙を使った通信手段として利用されていました。
火薬の発明が進み、花火になったのです。今現在のような花火は、14世紀のイタリアのお祭りで使用されたのが始まりです。日本に花火がやってきたのは、戦国時代や江戸時代といわれています。
火薬を使い始めたのは中国で、今のような観賞用の花火は14世紀のイタリアが始まりでした。
日本で初めて花火を見た人は誰?
日本で初めて花火を見たのは徳川家康だといわれていますが、実は家康よりも先に花火を見た人物がいました。その人物とはキリシタン大名の大友宗麟(おおともそうりん)です。
ポルトガルのイエズス会宣教師に、花火を打ち上げさせたという話があります。他にも伊達政宗が唐人の上げた花火を米沢城から見たという話も残っているのです。ちなみに家康が見たという花火は、イギリス国王から贈られた「手筒花火」でした。
実は徳川家康よりも先に花火を見た人物がいたのですね。現在では 花火を初めて見たのは大友宗麟だったという説が濃厚です。
花火が「ヒュー」と鳴る理由とは?
花火が「ヒュー」と鳴るのは、花火玉に笛がついているからです。この笛は普通の笛ではないため、人が口でふいても音は鳴りません。この笛は花火の一種で、火薬が詰められています。火薬に火が着くとガスがたまって、勢いよく噴き出します。ガスが噴き出すことで笛が鳴り「ヒュー」という音が鳴るのです。
この音だけで「夏が来た!」という気持ちにさせてくれます!
「たまや」と「かぎや」って何?
最近ではあまり聞かないかもしれませんが、花火が上がると「たーまやー」や「かーぎやー」という声がすることがあります。このかけ声は江戸時代から始まりました。
当時の江戸では打ち上げ花火を作っていた「玉屋」と「鍵屋」がありました。玉屋と鍵屋の両方の花火が上がると、花火を見ている人たちがキレイだと思った方のお店の名前を呼んでいたのです。
江戸時代から今でも続いている歴史なのですね。
花火を打ち上げるためには資格がいるの?
実は資格は必要ありません!しかし日本煙火協会では「煙火消費保安手帳」という手帳を発行しています。ほとんどの花火師はこの手帳を取得しているのです。この手帳を持っている人は地域でおこなわれる講習を毎年受けています。
少しの油断が危ない事故へと変わります。たくさんの人を楽しませるために、煙火消費保安手帳という制度があるのです。
どこから見ても同じように見えるの?
丸い花火は上から見ても、横から見ても同じように見えます。しかしハートの形などの絵が花火になっている場合は、見る場所によって形が変わります。
花火玉が大きいとどう変わる?
花火玉には大きさがたくさんあります。たとえば直径が約6.9cmの小さな「2.5号玉」から直径が約114cmもある「40号玉」という大きさがあります。花火玉の大きさによって、空に上がる距離や花火の大きさが変わるのです。
直径が約6.9cmの2.5号玉は約80メートルの高さまで上がり、花火の直径は約50メートルにもなります。直径が約114cmもある40号玉では、約750メートルの距離まで上がり、花火の直径も750メートルになるのです。
大きな花火の方がより高く空まで上がり、花火の直径の大きさも大きくなります。
まとめ
花火にまつわる豆知識についてはいかがでしたか?花火に笛がついているのを知らない方は多いのではないでしょうか?誰かに話したくなりますね。この「ヒュー」という音を聞くと「夏だなぁ」と感じます。
また日本で初めて花火を見たのは徳川家康というのが有名ですが、その歴史は変わりました。今では花火を初めて見たのは、キリシタン大名の大友宗麟という説が濃厚なのです。江戸時代に花火がやってきてから、花火はたくさんの人を楽しませてきました。今年の夏もたくさんの人に感動を与えるのでしょう!