みなさん映画は見られますか?映画のお供といえば、ポップコーンでしょう。映画館にてポップコーンは100年近く前から現在に至るまで売られつづけています。
なぜそんなにも長く、映画館でポップコーンが売られつづけているのでしょうか?意外にも映画館とポップコーンは切っても切り離せない強い関係がありました。
本記事ではポップコーンが映画館に根付いた理由やそのほかの映画の雑学を紹介していきます。映画館やポップコーンにまつわるさまざまなエピソードを交えて紹介していきますので、ぜひ最後までご覧になってください。実はポップコーンは投げるためにも使用されていました。
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目次
ポップコーンが売られている理由

映画館でポップコーンが売られている理由はさまざまなものがあります。1800年代にはすでにサーカスなどさまざまエンターテイメント文化の場でポップコーンは食べられていました。
投げつけるという目的
昔アメリカではつまらない映画にはスクリーンに物を投げつけるという文化がありました。そのなかでもポップコーンは軽く投げやすく、投げて物当たっても傷がつきにくかったのです。そういった意味でポップコーンは適していました。
価格の安さ
価格の安さも根付いていった要因のひとつです。1920年ごろのアメリカでは1袋5~10セントで売られました。このころアメリカは世界恐慌による物価価格高騰で、さまざまな商品の値段があがりました。そんななかポップコーンは原価が安く、値段を変えず販売することが可能でした
食べても音が出にくいから
ポップコーンはポテトチップスなどと比較して食べたときに音が出にくい食べ物になっています。1930年以前の映画は無声映画がほとんどでした。食べても音が出にくいポップコーンは映画に適していました。
ポップコーンが爆発的に売れた1920年代
このころの映画は無声映画が基本でしたが、1930年ごろから音声がついた発声映画、俗にいうトーキー映画が放映され始めました。トーキー映画が放映されるとこどもの客が増えていきました。
こどもたちの映画のお供として、ポップコーンが売られ、爆発的に流行しました。前述した世界恐慌の時代に映画館の貴重な収入源として、ポップコーンが根付いていきました。この時代映画館の収入の半分がポップコーンと言われています。
そのほかの理由
1930年代は映画館への飲食物の持ち込みは禁止されていました。しかし、映画館前や、道沿いなどで販売業者がポップコーンを売り始め、利益を上げ始めます。収益が出ると判断した映画館の経営者は映画館でポップコーンの販売を開始しました。
その値段の安さ、流行るきっかけ、さまざま理由があり、定着していったのですね。
売上UP嘘か本当か?サブリミナル効果

映画館にまつわる雑学として、サブリミナル効果があります。非常に短い時間で、人間の潜在意識に与える効果がサブリミナル効果です。この効果の実験が1957年の映画館で行われました。映画の上映中にコーラ飲め、ポップコーンを食べろと書かれた画像を1/3000秒間表示し、5分おきにこの画像を流しました。
そうするとコーラの売上が18.1%、ポップコーンの売上が57.5%増加するという実験結果がでました。有名な実験ですが、論文が発表されなかったり、のちの実験では効果がでていなかったり、学説として証明されていませんでした。
サブリミナル効果を使った広告はアメリカ、カナダなどでは禁止されています。
記念日、映画の日の由来

12月1日は映画の日という記念日が設定されています。この記念日は1896年、日本で初めて映画が公開された日でもあります。兵庫県神戸市で初めて公開され、1956年に日本映画連合会が記念日として制定しました。
このとき公開されたのはスクリーンに映される現代のような映画ではなく、キネトスコープと呼ばれるものでした。キネトスコープは大きな箱の中に映像が表示され、中をのぞき込んでみる映画になります。
現在この記念日には映画業界の記念式典や映画館の料金の割引などが行われています。
興行収入と配給収入の違い

映画の収入をあらわす言葉で興行収入と配給収入という言葉があります。これらには違いがあり、興行収入はその興行による収入を指し、入場料の総額をいいます。一方配給収入は興行収入から映画館の取り分を抜いた映画配給会社の取り分のことを指します。
1999年以前では映画の興行成績発表をこの配給収入の金額で発表されていました。興行収入と配給収入を誤解していることが多く、現在では興行収入の金額で発表されています。
配給収入は一般的に約50%といわれています。
まとめ
映画館でポップコーンが根付いた理由を紹介していきました。映画館とポップコーンの結びつきは強く、映画館にとって欠かせないものになっているのですね。
日本にはありませんが、アメリカには投げる文化があったなんて驚きですね。みなさんも映画館に行った際には、この記事のことを思い出して、ポップコーンを食べてみてはいかがでしょうか?みなさんはけっしてポップコーンを投げないようにしてください。