みなさんは普段ラジオを聞きますか?スマホやインターネットの普及によりラジオを聞かない方のほうが多いかと思います。実はラジオなどの音声コンテンツなどが今、再流行しているのをご存知でしょうか?デジタル化が進んで世界中のラジオが安定して聴けるようになったことが関係しています。
通勤や通学または仕事の作業中などに音声コンテンツを聞かれている方もいるかと思います。今回はラジオのAMとFMの違いについてご紹介します。また、ラジオの歴史やおすすめのラジオ機器をご紹介します。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
目次
ラジオの歴史
ラジオの開発にはさまざまな人物が携わっていました。その中で「レジナルド・フェッセンデン」が1900年に音声の送受信に成功したのです。
日本にラジオが始まったのは1925年です。当時、東京の芝浦にあった高等学校の図書館を仮放送所としたことが始まりでした。当時、関東大震災があり災害情報の共有を政府が急いで整えるよう放送局に求めました。情報を伝達するマスメディアとして全国に広まったのです。
そして、1950年に「放送法」ができ、放送局は民間へ移されました。また、放送の自由により、ラジオは一般化となり、一家に一台はあるようになったのです。1960年代になるとラジオの軽量化や小型が進んで一人に一台へと変わるようになりました。
現代では、インターネットの普及により、世界中の放送局のアクセスが可能となり、再び注目されるようになってきたのです。特に人気のある音声コンテンツは多種多様で人気の一つです。
音声コンテンツは今とても人気がありますよね。
AMとは
「Amplitude Modulation(アンプリチュード・モデュレーション)」の略です。日本語では「振幅変調(しんぷくへんちょう)」といいます。
AMとは送信と受信の回路が単純で安価な構造で作られています。電波伝達距離が長く広範囲にわたって受信できる所が特徴的です。日本で初めて行われたラジオ放送もAMです。また、AMは電源が必要ない「鉱石ラジオ」でも受信が可能のため災害時には役立ちます。
AMは広範囲に電波の強弱をそのまま放送しているので、電波が混ざり合ってしまいノイズが入りやすいです。そのためAMはニュースやスポーツ・トークショーが中心となっています。AMは夜間にはより遠くまで電波が届くため、チューニングの方法によっては、海外の放送も入ることがあります。
AMは広範囲に電波が伝わるが、ノイズが入りやすいのですね。
FMとは
「Frequency Modulation(フレクエンシー・モデュレーション)」の略です。日本語では「周波数変調」といいます。
FMはステレオ放送が標準です。そのためノイズが少なく高音質な放送が聞けることが特徴的です。FMはアンテナから直接届く電波を活用しています。FMの放送範囲は狭いが、高音質でキレイな音を受信することができているのです。
FMは原則としてアンテナが見える範囲での放送をしています。そのため各都道府県や市町村にまで絞っての受信が必要です。FMは高音質で狭い範囲の放送に向いており、おもに音楽番組が中心として放送しています。その地域ならではのラジオナビゲーターがいることが多いです。
FMは狭い範囲の放送に向いており、高音質で聞けるのですね。
radikoってなに
インターネットが普及して、スマホで気軽に聞けるようになったラジオは現代では「radiko(ラジコ)」というアプリが人気です。
ラジコは日本全国のラジオ放送局とネット番組をタイムフリーで聞けることが特徴的です。以前は録音機能やリアルタイム視聴でしか聞けなかったことを解消してくれました。各々の時間の都合で聞けるようになったのです。こういった背景から音声コンテンツは今、再流行となったのです。
名物ラジオナビゲーターの番組を自分の好きな時に聞けるのは革命的ですよね。
AMとFMの違い
とはいえ、AMとFMは同じラジオです。 違いはどこにあるのでしょうか?
AM
AMの周波数は526.5~1606.5kHzです。放送される音の範囲は100Hz~7,500Hzです。音波を振幅の変化で表現します。範囲が広く伝わるがノイズが入りやすいのです。
FM
FMの周波数は76.1~94.9MHzです。放送される音の範囲は50Hz~15,000Hzです。音波を周波数の変化で表現します。範囲は狭いが高音質な音が聞けるのです。
kHzのMHzの違いなのですね。AMがトーク番組やスポーツ番組でFMが音楽と地元トークなどで分かれます。
AMの廃止について
1925年から始まったAMは2028年までに廃止になることはご存知でしょうか?
AMの廃止理由はさまざまな理由があります。一つの理由として「広範囲わたって受信可能だが、ノイズが入る」ことがあげられます。現代の都市開発で放送していても聞こえない難聴現象が起きていることで視聴者が減っているのです。
また、インターネット放送での需要が増えていることが追い打ちとなりました。完全な廃止ではなく、AMをFMへ切り替えることも検討しています。災害時等にはAMのほうがよく届くので最低限は残されます。
災害時はインターネットが使えないこともありえるので、携帯用小型ラジオは一つ持っておきたいですよね。
おすすめラジオ機器
最近では、災害時用のポータブルラジオが人気の一つとなっています。スマホの充電ポート付きやSOSサインを出せる商品があります。
「ER-H100」
AM/FM対応ポータブルラジオ。デジタルチューナー内蔵で高音質な音が楽しめます。ACコードと乾電池(別売り)の両方対応。チューニングがしやすいつまみになっている所が特徴的です。
「ソニー ポータブルラジオICF-B99」
AM/FM対応ポータブルラジオ。太陽光充電対応。手回し充電にも対応しているので非常時は役立ちます。USBポートにも対応しているのでスマホなども充電できます。
「ソーラー多機能ラジオ5000」
AM/FM対応ポータブルラジオ。5000mAhバッテリー搭載。SOSサイレン/ライト付。USBポート付。イヤホンジャック付。手回し充電対応。太陽光充電対応。マルチに対応している所が特徴的です。
「山善 JYTM-RTV430」
AM/FM対応ポータブルラジオ。ワンセグ対応(約4.3インチ)。ACアダプター/乾電池対応。手回し充電対応。SOSサイレン/ライト付。持ち運びやすくテレビも見られる優れものです。
最近のラジオ機器は多機能で種類豊富です。
おわりに
いかがでしたでしょうか? AMとFMの違いは分かりましたか?ラジオの歴史は災害時で普及したことは驚いたのではないでしょうか?AMは広範囲にわたって受信しやすいがノイズが入りやすいのです。FMは範囲が狭いが高音質で聞ける違いでした。おすすめのラジオ機器もご紹介しましたので一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
そして、今音声コンテンツが流行しています。普段ラジオを聞かない方も聞く方もどんな音声コンテンツがあるのか一度チェックしてみてみると面白い発見があるかと思います。また、AMラジオが廃止されることは意外と知らない方が多いかと思います。ぜひ、ご参考になれば幸いです。