毎週日曜日の昼に放送している「NHKのど自慢」は、NHK番組の代表番組です。毎週、日本全国を巡回し、ご当地の会場で生中継するスタイルは昔から変わっておりません。録画放送が主体の現在にて、生中継というスタイルものど自慢の特徴です。
皆さんは合格者が多い放送回もあれば、少ない放送回があることに気が付きましたか?SNSなどでは、合否の基準は選曲次第なのか?何か禁止している曲があるのかなど憶測があります。
注意点は、合格になる確率が高い曲だからこの曲を歌えば合格というわけではないこと。歌唱力はもちろん、最終的に審査員が判断します。
この記事では
- のど自慢に禁止している曲はあるのか
- 合格しやすい曲の一覧
- 不合格になりやすい曲の一覧
について紹介します。
のど自慢の禁止曲とは?

結論から言うと、のど自慢にて禁止している曲はありません。なぜ禁止曲というキーワードが現れるのでしょう。のど自慢の場合、禁止曲とは合格の可能性が低い曲のことを指しているからです。次に合格率が低い代表曲の一覧を紹介します。
合格率が低い代表曲の一覧
- 瑛人「香水」理由、歌詞に特定の商品名が入っているから
- AI「ハピネス」
- 吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」
合格率の低い曲の共通点は、定番の曲、歌詞に特定の商品名が入っている曲です。
合格しやすい曲の傾向

次に合格しやすい曲にも同じような傾向が見られます。次に合格率が高い曲の一覧と、その理由について紹介します。
合格率が高い曲の一覧
- 鬼束ちひろの「月光」
- 細川たかしの「望郷じょんから」
- Superflyの「タマシイレボリューション」
放送当時のNHK朝ドラの主題歌や、その時期に開催されているイベントのテーマ曲の合格率が高いと言えます。
サッカーワールドカップ開催中のテーマ曲、Superfly「タマシイレボリューション」は合格率が高かったです。
歌が下手でも合格が可能か?

出演者の中に、歌唱力が低いのになぜ合格できるのだろうと不思議に思う視聴者も多いはず。理由は、ステージの盛り上げ役やパフォーマンス枠として評価されるからです。
パフォーマンスもステージを盛り上げる重要な要因。パフォーマンス枠があるからこそ観客や視聴者が飽きないステージとなります。
最近のパフォーマンス枠の変化
かつてのパフォーマンス枠と言えば、素人なりに考えたパフォーマンスで会場を盛り上げるのが主流でした。近年では動画サイトを参考にしたパフォーマンスが主流。世界的有名なアーティストの動きを参考にしているので、ハイレベルのパフォーマンスが見られます。
のど自慢出場をきっかけに、プロの道に進んだアーティストや声優もいます。
観客や視聴者を飽きさせないことが目的

のど自慢も放送番組である以上、観客や視聴者を飽きさせないことは重要です。同じステージで、のど自慢の定番曲ばかり続くと見ている側としても「またか」と飽きます。観客や視聴者を飽きさせない工夫も、合否の基準です。
例外もある
定番曲は合格率が低い傾向があります。ただし例外もあり、審査員が会場の雰囲気に呑まれることで合格となるケースも。雰囲気に呑まれる理由として、
- 災害復興地域での開催
- 作曲家や歌手が地元出身
- 出場者の事情に情が流れた
などです。定番曲の作曲家や歌手が地元出身だと、ある程度の合格者がいないと次回開催に支障が出ます。
会場の雰囲気に呑まれる理由に、災害復興地域での開催があります。NHKは災害現場での中継や特集が組まれることが多い放送局です。災害からの復興となると、数々の困難を乗り越えてようやく開催出来ます。
能登半島地震から数か月後に開催された福井県大野市(大野市文化会館)には、福井県民だけでなく、石川県民も訪れました。現在、石川県や富山県での開催はありませんが、2024年には、
- 6月30日開催の新潟県糸魚川市(糸魚川市民会館)
- 11月24日開催の富山県黒部市(黒部市国際文化センター)
など、北陸地方の開催が予定しております。
まとめ
NHK長寿番組の「のど自慢」には、合否判定という要素があります。観客や視聴者を飽きさせないために合否をわかりやすく鐘の音で知らせる。かつての放送では、出演者の選択曲を生演奏するなどは飽きさせない工夫です。
観客や視聴者がわかりやすいように番組内容を工夫しているからこそ、現在も続く長寿番組です。SNSが発達した現在、のど自慢が廃れないのは現在の放送では珍しい生放送のスタイルを続けていることだと言えます。
のど自慢に禁止曲はないこと。合否の確立の差だということ。合格率が高い選曲だからと言っても、最終的に決定するのは審査員だという点。これらを意識して放送をみると、また違った見え方がするのではないでしょうか?