あなたはアジャコング選手という女子プロレスラーを知っていますか?90年代から活躍していて、テレビ出演することも多いため、知っている人も多いのではないでしょうか?アジャコング選手は悪役レスラーで、テレビで乱暴に振る舞うことが多いため、怖い人だという印象を持っているかもしれません。
しかし、実際のアジャコング選手は、優しくていい人だというのがプロレスファンの通説になっています。この記事では、アジャコング選手が実はいい人だと分かるエピソードを紹介します。記事を読むと、アジャコング選手の人柄を知ることができ「気は優しくて力持ち」ともいえる素顔を知ることができます。
目次
アジャコング選手の来歴
アジャコング選手は、1970年にアメリカ人の父と日本人の母との間に生まれました。小学校のころから空手を習い、中学卒業後に当時の日本最大の女子プロレス団体である、全日本女子プロレス(全女)に入団します。
アジャコング選手はヒール(悪役)軍団「獄門党(ごくもんとう)」を経て、自身のユニット「ジャングルジャック」を結成し、全女を席巻します。テレビ出演も多く、一大ブームとなった団体対抗戦では最強のレスラーとして活躍し、女子プロレスを代表する存在となったのです。
97年に全女が経営難に陥ると、フリーとなり様々な団体で活躍するようになります。中でもOzアカデミー(オズアカデミー)には2022年まで所属しました。現在はフリーの選手として活動しています。
アジャコング選手はキャリア30年を超える大ベテランです!
アジャコング選手とファンとのエピソード
売店でのやり取り
アジャコング選手は陽気で明るく、ファンを大切にしていることで有名です。特に、試合前後には売店に立ち、ファンとのコミュニケーションを楽しんでいます。筆者も観戦時にアジャコング選手と話したことがあります。とても明るく丁寧に接してくれましたし、色々話してくれて楽しい時間を過ごせました。
悪役レスラーは怖いイメージを守るためにファンサービスをしないこともあります。しかしアジャコング選手はファンサービスに積極的で「怖い」という印象は全くなく「強い」という印象で存在感のあるレスラーです。
ファンはテレビで観ていたスター選手が目の前にいることにテンションが上がります。
声援に応えるアジャコング選手
アジャコング選手はヒールレスラーなので、試合中にファンからヤジやブーイングが飛ぶことがあります。逆に応援の声が掛けられることもあります。そうすると、アジャコング選手は「うっせーなコノヤロー!」と応じるのですが、決して怖がらせる言い方ではなく、笑いながらとても嬉しそうに応えるのです。
試合中のファンとのやり取りはおなじみの光景となっていて、アジャコング選手の明るい人柄を感じさせられます。
試合中もファンサービスができる選手はなかなかいません!
ファンとの記念撮影
2017年にアジャコング選手に関するあるツイートが話題になりました。それは、男子プロレスラーの勝俣駿馬選手のツイートです。ツイートには、勝俣選手が子供のころにアジャコング選手に抱っこされている写真と、大人になってもう一度抱っこしてもらった写真が載せられていたのです。
約20年ぶりという写真ですが、どの写真もアジャコング選手は笑顔で写っていて、優しい人柄を感じさせます。
とても穏やかな笑顔ですね。
リング設営での一コマ
アジャコング選手が所属していた全女の興行では、リングや会場の設営を有志の観客に手伝ってもらっていました。ささやかな記念品がもらえることもあり、参加する観客が何人かいたのです。アジャコング選手は、手伝ってくれたファンに「ありがとうございます!」と一人ずつ声を掛けていました。
トップレスラーだからと驕ることなく、感謝の気持ちを持ってファンを大切にしていることがよく分かるエピソードです。
ファンを喜ばせる気持ちが感じられます!
トップレスラーとしてのアジャコング選手
相手選手に対するリスペクト
アジャコング選手はヒール軍団である「獄門党」をバックボーンに持っているので、時には相手選手にラフファイト(荒々しい攻撃)を加えることがあります。しかし、反則ばかりで攻め立てるようなことはしません。毎回、試合に持ち込むアジャ缶(一斗缶)で殴りつけるのが唯一の反則攻撃です。
それ以外の試合運びは、相手の技をしっかり受けることで見どころを作って、最後は勝ち切るというスタイルです。相手に力を見せつける必要があるときは別ですが、一方的にやっつけることはしません。相手レスラーをリスペクトして試合を成立させ、最後は「やっぱりアジャコング選手は強い」と思わせて勝つのです。
堂々としたファイトスタイルで受けて立つ姿は絵になります。
先輩にも後輩にも愛されるレスラー
アジャコング選手はレスラーの中でも人望のある選手です。全女時代の先輩レスラーであるブル中野選手や北斗晶選手らにとても可愛がられ、2人が引退した今でも交流を持っています。また、全女のみならず、渡り歩いた様々な団体で出会った後輩レスラー達からも「アジャさん」と慕われています。
出会ったレスラー達と信頼関係を作れるのは、レスラーとしての実力があることはもちろん、優しい人柄があるからこそでしょう。
北斗選手の引退試合が印象的です。
さいごに
アジャコング選手はヒールレスラーですが、振る舞いはいい人そのものであることが分かります。長年プロレス観戦をしている筆者は、アジャコング選手がとても優しくてファンもレスラーも大切にしている姿を見てきました。アジャコング選手の人柄を理解しているプロレスファンは、アジャコング選手を応援しています。
筆者はキャリア30年を超えるレジェンドレスラーのアジャコング選手の活躍にこれからも期待しています。もし機会があれば、アジャコング選手の試合を観てみてはいかがでしょうか?