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初心者におすすめする日帰り可能な燕岳登山の魅力と登山に向けての準備

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長野県大町市と安曇野氏の市境に位置する標高2,763mの燕岳は、北アルプスの山々の中では比較的に難易度が低く登りやすい登山コースがあることから、非常に人気の高い山です。

燕岳の山頂に続く登山道は整備された道も多くあり日帰りも可能なため、小学生からでも登ることができます。地元の中学校では授業の一環として、毎年燕岳への登山が行われており、初心者の子もしっかりとした準備をすれば登頂することも可能です。

これから登山に挑戦する初心者の方になぜ登山先に燕岳をおすすめするのか、その魅力とは?今回は「初心者におすすめする日帰り可能な燕岳登山の魅力と登山に向けての準備」についてご紹介いたします。ぜひ、最後までご覧になってください。

初心者におすすめする燕岳の魅力とは?その3つの理由について

3,000m級に近い燕岳がなぜ登りやすい山として有名なのか、それは登山コースの1つである中房・燕岳登山口が標高1,462mに位置しているためです。

往復の距離は約9.6kmあり、所要時間も7時間40分のため、日帰りでの登山ができます。また、登山口付近には駐車場があり、入浴施設もあります。

登山口までの道のりは車で移動することができ、シャトルバスも出ているため、交通アクセスは良いです。だだし、シーズン中は登山口付近の駐車場が非常に混雑するため、訪れる際は注意する必要があります。

それでは燕岳の魅力について、いくつかみていきましょう。

新日本百名山に選ばれたアルプスの女王

燕岳は北アルプスの真ん中に位置しています。白い花崗岩と緑色のハイマツの景観が特徴で、その山容から「アルプスの女王」と評されるほど美しい山として人気です。

燕山荘に続く登山道の周りには、ハイマツの他にナナカマドやダケカンバなどの灌木帯が広がっており、山荘付近には高山植物の女王「コマクサ」が群生しています。

また、燕山荘から山頂に続く稜線沿いには「イルカ岩」「メガネ岩」と呼ばれる花崗岩が風化してできた奇岩が点在しており、燕岳のシンボルです。

北アルプス3大急登の合戦尾根

中房・燕岳登山口から合戦沢の頭まで続く道のりは「北アルプスの3大急登」と呼ばれる、樹林帯に覆われた急こう配な登山道が続いています。

初心者にとって辛い難所となりますが、合戦尾根にはそれぞれ「第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋」という休憩所が歩いて40分間隔にあるため、無理せず休憩していきましょう。

合戦小屋では、夏の風物詩にスイカが売られており、長野県松本市波田の下原地区で生産される名物品として有名です。糖度が高く濃厚な甘みのため登山客からも人気があります。

快適的で綺麗な燕山荘

燕山荘は、槍ヶ岳をはじめとする北アルプスや八ヶ岳、富士山を一望することができる稜線の上に建っており、赤と白を基調とした大規模な山荘です。大人数での宿泊が可能で、喫茶店も併設されているため、デザートやお酒を楽しむことができます。

開業から100年以上経っており、開業当初は「燕の小屋」という名称でしたが、1928年に現在の「燕山荘」に改名し、今でも多くの登山客で賑わっています。また、登山専門誌「山と渓谷」の読者アンケートで「泊まってよかった山小屋」1位に燕山荘が選ばれました。

ミノワ

燕山荘の3代目オーナーはアルプホルンを演奏して宿泊者を楽しませていることで有名です。

燕岳登山に向けて初心者が準備すること

ここでは、燕岳登山を目標とする初心者向けに5つの準備をご紹介します。山の歩き方や小さなお子様連れの登山についての注意事項、山・山荘のマナーについては燕山荘などの運営サイトでご確認ください。

登山に向けて基本装備を揃える

まず、登山に向けての基本装備について説明します。事前に準備する装備として以下のものを用意してください。

  • 汗を吸収し発散させ、冷えを予防する「ベースレイヤー」
  • 山での気温変化に対応し保温する「ミッドレイヤー」
  • 枝葉や岩のスレから肌を守るロング丈の「トレッキングパンツ」もしくは「ショーツ+スパッツ」
  • 険しい登山道から足への負荷や疲労を軽減する登山靴。初心者におすすめの「防水性のあるミッドカットモデル」
  • 突然の雨や風をしのぐ「レインウェア」
  • 日帰りなら15~20リットル、宿泊するなら30~40リットルの「バックパック」
  • 1.5ℓの水筒と梅干などの塩分補給。他にも「登山用靴下」「手袋」も忘れずに。

低山の日帰りならワークマンのトレッキング用品でも代用可能

初心者が登山用の基本装備を揃えるには、それなりに費用がかかります。ブランドにもよりますが、最低限の装備でも相場は5万~10万円です。

しかし、燕岳のような難易度が低く日帰り可能な山なら、ワークマンのオリジナルブランドで代用することができます。トレッキング用の基本装備一式を取り扱っており、1万円以下で買うことができるため、費用を抑えることも可能です。

靴は登山用のトレッキングシューズを購入すること

装備一式をワークマンで用意することはできますが、登山靴に関しては登山専門店で取り扱っているトレッキングシューズをオススメします。先述した通り、足への負荷や疲労を軽減するだけでなく、靴擦れを起こしにくい作りになっているため、今後登山を続ける場合、先行投資として最低でも15,000円以上のトレッキングシューズが必要です。

地図上で登山ルートの確認

燕岳の登山ルートは比較的にわかりやすく、遭難するリスクは低いですが、しっかりとルートの確認をしてください。一歩でもルートから外れるとクマなどの野生動物と遭遇するリスクが跳ね上がるため、今後ほかの山に登山する際もルート確認をすることが大切です。

登山当日前の天気の確認と体調管理

一週間前に登山する地域の天気を確認することも重要になります。前日の天気で降水確率40%以上の場合は、登山の中止を視野に入れて別の週に予定変更した方が良いです。雨による足場のぬかるみの影響で滑落する危険性や気圧の影響で登山中に体調を崩す可能性があります。天気の良いときに万全な状態で登山に挑戦するのがオススメです。

ミノワ

出発する前に登山口で「登山届」を書きます。氏名と緊急連絡先を記入するため、事前にご自身の家族にその旨をお伝えください。

まとめ

以上、「初心者におすすめする日帰り可能な燕岳登山の魅力と登山に向けての準備」についてご紹介しました。燕岳は非常に人気のある山であり、1年を通して四季折々の景観を楽しめるため、多くの登山客で賑わっています。

グループでの登山客が目立ちますが、おひとりで登山を楽しむ登山客も多く、リピーターもたくさんいるため、気軽に挑戦することも可能です。初めての登山先に燕岳を選ぶ際は、参考にしてみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ミノワ
趣味はマンガ・アニメ・ゲームや映画鑑賞、友人との登山や小旅行。大の猫好き。日本文化やサブカルチャー、猫に関する情報などを幅広くお届けします。