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クリスマスの由来・・・皆さんはクリスマスってどんな日だかご存じですか?

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12月といえばクリスマス。皆さんにとってクリスマスはどんな日でしょう?チキンを食べる日?ケーキを食べる日?プレゼントをもらう(またはあげる)日だったりするのでしょうか?

ところでクリスマスがどんな日であるか皆さんはご存じでしょうか?どうして「Xmas」って書くの?クリスマスイヴの「イヴとは」?「クリスマスとサンタクロースの関係」など、クリスマスについて知っている人も、知らない人も一緒に見ていきましょう。

クリスマスとはイエス・キリストの降誕を祝う日

皆さんにとってクリスマスはプレゼントをもらったりあげたり、ケーキを食べたりする日かもしれません。しかし本当は、イエス・キリストが「降誕(こうたん)した日」なのです。(正確にはイエス・キリストの誕生日ではありません。)

降誕というと「天から降りてきた」といったイメージがすると思います。その通り、「天から降り、この世に生まれた日」です。イエス・キリストの降誕をお祝いする「降誕祭」がクリスマスです。クリスマスを英語表記してみるとイエス・キリストの日だということがよくわかります。

クリスマスは英語で「Christmas」と書きますよね。このChristmasは2つの言葉「Christ」と「mas」がくっついた言葉なのです。前側が「Christ(キリスト)」、後ろ側の「mas」は「ミサ」を表します。つまりキリストのミサ(礼拝)となり、「イエス・キリスト(の降誕を祝う)礼拝」だということがわかると思います。

クリスマスをどうして「Xmas」と書くの?

皆さん、クリスマスを「Xmas」と書かれているのを目にしたことがあると思います。「Xmas」の「X」もキリストを意味します。

一部では「クリスマスからイエス・キリストのイメージを分け離して考えるためにXと記すようになった」という考え方もあります。しかし実際は違います。

これはギリシャ語で「キリスト」の表記に由来します。ギリシャ語で「キリスト」のことを「Χριστός」と書きます。このギリシャ語の頭文字「X」をとって「Xmas」と書くようになりました。

クリスマス・イヴの「イヴ」って?

クリスマスは12月25日、クリスマス・イヴは「クリスマスの前日」という意味だとお思いの方も多いと思います。実は「クリスマス・イヴ」は「クリスマスの夜」を表します。

クリスマス・イヴを英語表記すると「Christmas eve」ですよね。この「eve」は「evening」を表す言葉です。つまり「夜」を表します。よって「Christmas eve」は「クリスマスの夜」のことを意味します。

「えっ、ということは本当は25日の夜がクリスマス・イヴ?」とお思いになる方もみえるかもしれませんが24日の夜で間違いありません。

これはキリスト教などが使う「こよみ」が現在私たちが使う「こよみ」と違うという点にあります。キリスト教などが使うこよみは「教会暦」というものです。この教会暦は(現在私たちが使っているこよみと違って)日没から1日が始まります

つまり(現在私たちが使っているこよみの)24日の日没から(キリスト教での)25日、つまりクリスマスが始まり、12月25日の日没で25日(つまりクリスマス)が終わります。

サンタクロースとは

「クリスマスの夜、サンタクロースが靴下にプレゼントを・・・」という話は当たり前のように皆さんご存じの話だと思います。この話の元は・・・4世紀ごろの「聖ニコラウス」が3人の娘さんを救った話によるといわれています。

貧困のため、売られていく事が決まっていた3人の娘。それを知った聖ニコラウスが娘たちを救おうと、夜中に窓から金貨を投げ入れました。この金貨が暖炉の横にかけてあった靴下の中に入ったといいます。このことから「靴下にプレゼント」が入れられるようになったと言われています。

しかし実際のところ「クリスマス」と「サンタクロース(聖ニコラウス)」が結び付く文献はないようです。オランダでは聖ニコラウスが亡くなった12月6日が祭日となっていますが、文化が世界に広まる間にクリスマスと聖ニコラウスの祭日との意味が混じってしまったのかもしれませんね。

クリスマスにどうして七面鳥を食べる?

皆さんはクリスマスにチキンを食べますか?「チキンを食べる」というのはアメリカの七面鳥を食べる習慣が変化したものですよね。

アメリカではクリスマスに七面鳥を食べます。でもアメリカでの七面鳥は本来「感謝祭」の食べ物でした。それがクリスマスを始め、「お祝いの日」に食べられるようになりました。「感謝祭に七面鳥を食べるようになった」という出来事として次のような話が残っています。

「アメリカに移住してきたイギリス人。しかし移住した最初の年は不作で収穫があまりできませんでした。そんな移民たちに先住民のインディアンたちは七面鳥を分け、飢えを逃れることができました。その翌年は作物が取れ、昨年のお返しに感謝の気持ち込めて七面鳥を先住民たちにふるまった」といいます。

このことから11月の第4木曜日の感謝祭に七面鳥が食べられるようになりました。その後、「お祝い事に七面鳥」を食べられ始め、クリスマスにも食べられるようになったといわれています。

世界各地でケーキやパンを食べる・・・。

日本ではアメリカでの七面鳥をまねてチキンを食べるようになりましたが、もう一つ日本のクリスマスに欠かせないのがケーキですよね。

日本のクリスマスケーキの定番は、白い生クリームの上に真っ赤なイチゴがのったケーキが定番です。キリストの誕生を祝うケーキ・・・(?)ですよね。本当にキリストの誕生を祝って食べているかどうかはわかりませんが、特別な日であることは確かです。

クリスマスにケーキを食べる国は日本だけではありません

フランスでは「ブッシュ・ド・ノエル」。丸太をイメージしたケーキ。「ブッシュ」は「薪」、「ノエル」は「クリスマス」を意味します。これは生まれたキリストが暖まるために焚く暖炉の薪をイメージしたケーキです。

イギリスでは「クリスマスプディング」を各家庭で作ります。1か月も寝かせて熟成させます。「プディング」というと「プリン??」と思われるかもしれませんが、ドライフルーツがたくさん入ったケーキです。

またパンを食べる習慣がある国もあります。ドイツでは「シュトレン(坑道)」というパンを食べます。このパンはクリスマスの前4週(待降節)の間、少しずつ切って食べる風習があります。真っ白な砂糖が振りかけられた硬めのパンです。

イタリアでは「パネットーネ」というパンを食べます。ドライフルーツが入ったパンです。以前は各家庭で作ったパネットーネを待降節に親族や友人に配る習慣がありました。

最後に・・・

クリスマスになるといつも思い出すのが中学校の時の社会科の先生の言葉、「日本人の多くは仏教徒なのにクリスマスを祝って・・・多神教なんだよね。」です。「多神教」云々ではなくて、海外の楽しそうなイベントを取り入れたいだけなのかもしれませんね。キリスト教徒であれ、そうでなかれ、クリスマスを幸せに過ごしてください。

Merry Christmas!!

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