日本国内で生産されている紅茶をご存知でしょうか?日本国内で生産されている紅茶を和紅茶(わこうちゃ)といいます。和紅茶は日本国内で生産されている紅茶の総称で、品種は様々。この記事では品種以外にも歴史・特徴・産地・効能など、和紅茶について分かりやすく、詳しく解説します。
和紅茶に似ているのが、ほうじ茶と紅茶です。和紅茶・ほうじ茶・紅茶、この3つにはどんな違いがあるのでしょうか?それらの違いについても紹介します。11月1日は紅茶の日。11月10日は和紅茶の日です。この記事を読んで、和紅茶に興味を持っていただけると嬉しいです。よろしければ、最後までご覧ください。
和紅茶とは
和紅茶とは、日本で育てられた茶葉を使って作られた紅茶のことをいいます。日本の水や日本の食べ物と合うように作られています。
歴史
日本で紅茶が生産し始めたのは明治時代。明治政府は中国から紅茶に関係する技術者を日本に招いたり、インドの紅茶の名産地に職員を派遣したりしたことが和紅茶の始まりです。
特徴
和紅茶は日本で収穫された茶葉で作られており、日本の食べ物や日本の飲み物と相性がとても良いです。一般的な紅茶とは違い、ミルクやレモンなどのアレンジを加えずストレートで和食にもとても合います。これが和紅茶の大きな特徴です。
産地
和紅茶の主な産地は静岡県や鹿児島県を中心とした九州全土。和紅茶の生産の約7割が静岡県で生産されています。静岡県や九州の他にも和紅茶、発祥の地として知られる高知県も和紅茶の名産地です。
品種
和紅茶の有名な品種は「べにふうき」「べにほまれ」「べにひかり」の3つです。簡単ではありますが、特徴を紹介します。
べにふうき
べにふうきは、べにほまれと緑茶品種を掛け合わせて作られた和紅茶の代表品種。渋みと甘みのバランスが良く、和紅茶の中でもミルクによく合うのが特徴です。
べにほまれ
日本で初めて誕生した紅茶の品種が、べにほまれ。和菓子、洋菓子どちらにも相性が良いことが特徴です。
べにひかり
和紅茶の中でも特に希少価値が高く幻の品種とも呼ばれているのが、べにひかり。メンソールのようなすっきりとした、清涼感がある味が特徴です。
筆者も紅茶が好きで、和紅茶を飲んだこともあります。甘すぎず、渋すぎず飲みやすいところが好きです。仕事中や集中したい時に飲むことが多いです。
効能
和紅茶には、体に良い成分がたくさん含まれています。その中でも3つの効能を紹介します。
美肌・老化防止
和紅茶にはタンニン(カテキン・紅茶ポリフェノール)という成分が多く含有(がんゆう)。タンニンはポリフェノールの一種。タンニンには毛穴を引き締める効果があるといわれています。毛穴を引き締めることによって、老化を防止や美肌・美白の効果が期待できます。
タンニンには生活習慣病を予防する効果もあります。
風邪予防
和紅茶や紅茶にはテアフラビンという成分が多く含有。テアフラビンは、抗酸化作用・殺菌作用があるとされています。抗酸化作用や殺菌作用には、風邪予防やインフルエンザ予防にも効果があるといわれています。
疲労回復
コーヒーやお茶などに含まれているカフェイン。カフェインには、疲労回復や集中力のUPに効果があるといわれています。
ほうじ茶との違い
和紅茶とほうじ茶の違いを紹介します。一番の大きな違いは製造工程です。これから詳しく解説します。
製造工程
和紅茶とほうじ茶の大きな違いは製造工程で茶葉を発酵するか、しないかです。ほうじ茶は茶葉が茶色くなるまで焙煎します。一方、和紅茶は茶葉を焙煎せず発酵→乾燥させ完成します。これが違いです。
ほうじ茶の前段階、茶葉を蒸して作られるお茶が緑茶です。
紅茶との違い
和紅茶と紅茶の違いを紹介します。主な違いは生産地と味です。
生産地
一番、みなさんが分かりやすい違いが生産地。世界の主要な紅茶の生産国は中国・インド・ケニアです。世界で栽培された紅茶が一般的な紅茶です。一方、和紅茶は日本で生産され、加工されたもの。これが違いです。
味
和紅茶と紅茶は味が大きく異なります。上記でもお話ししているように、和紅茶はスッキリとしており、ストレートでも飲みやすく和食にも合う味わいが特徴。一方で、海外の紅茶は茶葉の風味や味が濃く、ミルクや砂糖との相性が良い味になっています。
まとめ
いかがでしたか?和紅茶についてお分かりいただけましたか?和紅茶は、紅茶が苦手な方でも飲みやすいことが特徴的。スーパーやディスカウントストアでも販売されています。安価な物でいいので、飲んだことがない方は試してみてはいかがでしょうか?
ほうじ茶や、海外の一般的な紅茶を周りの方と飲み比べてみるのも楽しいかもしれませんね。最後までご覧いただきありがとうございました。