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鳥取県の名峰・大山の登山は本当にキツイのか?頂上までの風景と解説

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みなさんは鳥取県の名峰・大山という山をご存知でしょうか?鳥取市から車で1時間15分の距離にある大山町を象徴する中国地方最高峰の霊峰です。その中腹にある大山寺周辺も観光地として多くの観光客で賑わっています。

登山を目的に訪れる方も多く、自治体も初心者でも登りやすい山として宣伝していますが、一方、大山に登った人たちの体験談で耳にするのが「大山の登山は体力的にキツイ」です。

体力に自信のない人にとって大山(弥山)は登頂できる山なのか?そこで、今回は「鳥取県の名峰・大山の登山は本当にキツイのか?頂上までの風景と解説」についてお話したいと思います。

鳥取県の名峰・大山(弥山)はどんな山?

鳥取県大山町にある標高1,709mを誇る中国地方最高峰の山です。成層型火山(溶岩と火山灰が積み重なった山)ですが、活火山としては扱われていません。NHKが実施した「日本名峰ランキング」では、富士山、槍ヶ岳に続いてベスト3にも選ばれました。

大山は、日本神話において「出雲国風土記」の国引き神話に「伯耆国(現鳥取県)なる火神岳」として登場します。北・西側から眺めると綺麗な円錐形の大山が見えることから「伯耆(ほうき)富士」や「出雲富士」とも呼ばれていました。

夏山登山コースとユートピアコースの2つがある

大山には2つの登山コースが存在し、初心者向けとされる「夏山登山コース」と、中級者~上級者向けとされる「ユートピアコース」があります。

「夏山登山コース」は、整備された登山道が長く続いており、途中の7合目~8合目付近は険しい傾斜がありますが、比較的に初心者の方でも歩きやすい道です。

「ユートピアコース」は、夏山登山道に比べると難所が多く、いくつかの崩落箇所がありますが、避難所小屋付近に名物の“お花畑”があるため、登山に慣れた上級者にはおすすめできます。

実際のところ、大山はキツイのか?

結論から申し上げますと、大山の「夏山登山コース」は小学生でも登頂できる山です。そのため、運動や筋トレの習慣がない方でも登ろうと思えば登れる山ですが、それなりに疲れます。やはり、ある程度の体力づくりが必要です。

しかし、仕事などで運動や筋トレの時間が取れないという方もいるかと思います。そこで、体力に自信のない方でも万全な装備を用意できれば、登山での疲労の軽減、登頂を目指すことが可能です。必要な装備を以下の順に紹介します。

必要な装備

「ザック(リュック)」…20~30ℓ程度の容量と防水性があれば良いです。

「帽子・手袋・レインウェア・懐中電灯・薬」…帽子と手袋は登山する上で必需品になります。レインウェアと懐中電灯は天候の変化や下山途中で日没時間になった際に必要です。

「食料と飲料水」…高カロリーの携帯食料(チョコレート・ナッツ・ビスケット・飴・おにぎりなど)と1.5ℓ以上の飲料水が必要になります。

「服装・靴」…シャツは長袖、ズボンも伸縮性のあるトレーニングウェアがベスト、靴も登山靴が理想ですが、靴擦れが起きにくいモノであれば大丈夫です。

「タオル類・着替え」…雨や汗で濡れることも考えて、帰路用の着替えも必要になります。

「トレッキングポール」…登山用の杖があれば体への負担が軽減できるため、体力に自信がない方におすすめです。

大山・夏山登山コース頂上までの風景

登山口~1合目

夏山登山道入り口付近に駐車場と登山届け所が設けられています。登山される方はそこに車を停めて登山届けを忘れずに提出してください。登山口からは整備された石畳の階段が続いており、途中で阿弥陀堂を確認することができます。

2合目~3合目

整備された階段が続きますが、徐々に傾斜が上がっていくため、登山に慣れていない人はこの時点で疲労感を感じますが、登っていく階段を囲うブナ林の景色はまさに、自然が織りなす緑のトンネルです。

4合目~5合目

引き続き傾斜のキツイ階段を登っていき、途中で「山の神さん」という小さな祠を見つけることできます。かつて東の尾根から登る日の出を拝んで、登山の安全を祈願する場所とされていました。

6合目

6合目に着くと拓けた場所にコンクリート製の避難小屋があります。水を補給する場所やお手洗いは無いので注意してください。天気が良い日に周りを見渡すと日本海や大山町の市街地を見下ろすことができます。

7合目~8合目

ここからは整備された登山道が少なくなり、不安定な足場とキツイ傾斜、日差しが照りやすい場所を歩くため、体調に気を付けながら進んでいきましょう。また、8合目までの登山道は岩場となっており、落石の注意が必要です。

9合目~頂上

9合目まで行くと、周りの植生も変わりはじめ、高山植物のハイマツ帯や大山キャラボクの群生が広がっており、その先に整備された木道があるため、比較的に緩やかな道のりを辿っていけば頂上の避難小屋に着きます。

まとめ

以上、「鳥取県の名峰・大山の登山は本当にキツイのか?頂上までの風景と解説」についてお話しました。鳥取県の名峰・大山(弥山)は、初心者向けの「夏山登山コース」と、上級者向けの「ユートピアコース」の2つがあります。

登山に慣れていないもしくは体力に自信のない方は夏山登山コースを選んだ方がよろしいですが、実際のところキツイと感じる場面はいくつかあります。そのため、個人的には登山用の杖を持参するのがおすすめです。

古来より「大いなる神のまします山」として、人々に崇拝されてきました。長い歴史を持つ大山は、美しい自然と歴史的建築物が調和した魅力的なスポットです。この機会に一度訪れてみてはいかがでしょうか?

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ミノワ
趣味はマンガ・アニメ・ゲームや映画鑑賞、友人との登山や小旅行。大の猫好き。日本文化やサブカルチャー、猫に関する情報などを幅広くお届けします。