秋明菊(シュウメイギク)という花を知っていますか?秋明菊は秋に開花を迎える花です。秋明菊は「菊」という名前が付いていますが「キク」の種類ではありません。秋明菊は「アネモネ」の種類。秋明菊は秋に「菊の花」に似た花を咲かせることから、この名前が付けられたといわれています。
この記事では秋明菊の見頃・大きさ・特徴などの基本的な情報から、花言葉や種類まで紹介します。この記事を読んで秋明菊の魅力を知っていただけると嬉しいです。また、日本全国にある秋明菊の名所を3つ紹介します。魅力を知って、秋の旅行先の1つして足を運んでみてはいかがでしょうか?
目次
秋明菊とは

秋明菊とは8月中旬から11月にかけて開花を迎える花のことです。冒頭でもお伝えしたように菊の仲間ではなく※アネモネの仲間になります。これから詳しく、見頃・花の大きさ・原産国・特徴などを紹介します。
※アネモネ・・・3月~5月ごろにかけて開花する花のこと。原産国はヨーロッパ南部の地中海地域
見頃・大きさ・原産国
- 見頃:9月下旬~10月中旬
- 花の大きさ:※樹高 約1m
- 原産国:中国・台湾
- 別名: Japanese anemone(ジャパニーズ アネモネ)
※樹高・・・木の根元から一番高い部分までの高さのこと。
特徴
秋明菊の特徴は白やピンクの花が1つの茎からたくさん咲くことです。秋明菊は自生もでき、育てやすくガーデニングの初心者でも育てやすいことも特徴です。
秋明菊は地上に出ている部分は花も葉も枯れます。しかし根っこの部分は枯れていません。時期になると勝手に成長し、開花することから、ガーデニングに向いているのです。このような植物を宿根草(しゅっこんそう)といいます。
チューリップやマーガレットが宿根草の代表的な花です。
秋明菊 種類

秋明菊の代表的な種類を2つ紹介します。秋明菊には主に一重咲きの花と八重咲きの両方が存在。花びらが1枚に咲く花を一重咲きといい、花びらが何枚も重なって咲く花を八重咲きといいます。
ダイアナ
1つ目はダイアナです。一重咲きの秋明菊を代表する品種。花びらの色が濃い桃色をしていることが一番の特徴です。
貴船菊
2つ目は貴船菊(キブネギク)です。貴船菊は秋明菊の別名といわれています。京都府の貴船という地域に古くから生息していたことから、この名前が付けられました。一重咲きで、白や濃い紅色の花びらが特徴です。
秋明菊 花言葉

秋明菊の代表的な花言葉を3つ紹介します。
淡い思い
1つ目は「淡い思い」です。秋明菊が美しく儚いことが、儚い恋心をイメージさせることからこの花言葉が付けられたといわれています。
薄れゆく愛
2つ目は「薄れゆく愛」です。これは秋明菊の仲間である「アネモネ」に由来しているとされています。「アネモネ」には※「アネモネの伝説」といわれている悲しい伝説があります。その伝説から影響を受け、この花言葉になりました。
※アネモネの伝説・・・ギリシャ神話に書かれている悲しい恋の伝説
「秋明菊」をメインにしている記事なので、アネモネの伝説は簡潔にさせていただきます。
忍耐
3つ目は「忍耐」です。秋明菊の開花の季節は秋。秋風に耐えながら咲き続けていることから由来します。
秋明菊の日本全国オススメスポット3選

日本全国の秋明菊のオススメスポットを3つ紹介します。
栃木県中央公園【栃木県】
栃木県宇都宮市にある栃木県中央公園。ここでは、白く大輪の秋明菊や小さなピンクの秋明菊を見ることができます。詳細については下記のHPをご覧ください。
善峯寺【京都府】
京都府京都市にある善峯寺(よしみねでら)。秋明菊の名所として有名なお寺です。境内には一重咲きの秋明菊から八重咲きの秋明菊まで、約5,000本の秋明菊を楽しむことができます。開花情報などの詳細は下記に掲載している善峯寺の公式X(旧 Twitter)をご覧ください。
善峯寺は紅葉の名所でも有名なお寺です。秋明菊の開花時期によっては、紅葉の見頃と重なる可能性もあります!
浄妙寺【神奈川県】
神奈川県鎌倉市にある浄妙寺(じょうみょうじ)。境内にある石窯ガーデンテラスというレストランから秋明菊をみることができます。美味しい料理や、スイーツを堪能しながら秋明菊を含め季節の植物を楽しむことができます。浄妙寺の詳細は下記のHPをご覧ください。
まとめ
秋明菊についてお分かりいただけましたか?上記でお話ししたように、秋明菊は育てやすく、自生もできる花です。みなさまが住んでいる町にも咲いているかもしれません。
秋はとても過ごしやすい季節。秋明菊ならず、秋の植物を探す旅や散歩に出かけてみるのも楽しいですよ。ぜひ秋明菊を探す旅に出かけてみてはいかがでしょうか?