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映画、shogun将軍は史実と違う?五大老のモデルと実際のロケ地に建てられた城を紹介

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2024年度に映画「shogun」(将軍)エミー賞最多の18部門を受賞したアメリカ・フィクション映画です。この作品のモデルは戦国時代の日本。当時の時代背景を忠実に再現したことで、海外からも好評を受ける要因となります。映画shogunは人間関係と心情が中心のフィクション映画で、派手な合戦シーンが少ないのが特徴です。

shogunの原作はジェームズ・クラヴェルの1975年の小説「将軍」から。1980年には、リチャード・チェンバレン主演のドラマ「将軍 SHŌGUN」が放送されます。2024年の映画shogunは、ドラマのリメイク版です。

この記事では、

  • shogunの世界と史実の違い
  • 五大老(ごたいろう)のモデルは誰なのか
  • ロケ地と撮影用の城

について紹介します。

shogun将軍とは

映画shogun(将軍)は2024年度のエミー賞18部門を受賞した作品です。ジェームズ・クラヴェルの1975年の小説「将軍」原作で、1980年にアメリカにて日本の時代劇ドラマシリーズとして放送開始。当時のロケ地は三重県紀伊長島町で、撮影目的で地形を変えるほど大規模な撮影だったといわれます。

1980年にドラマで放映

1980年にリチャード・チェンバレン主演のドラマ「将軍 SHŌGUN」のドラマ放送開始。当時のロケ地は三重県紀伊長島町の海岸で、当時はまだCG技術などない時代です。そのため、実際に機材を運ぶ道路の建設や海岸に迫った山を切り崩して地形を変えるなどの大掛かりの撮影となります。

あきら

当時の製作費は約30億円。海岸の地形を変える保証として、地元漁港に多額の補償金を支払ったと言われます。

史上との違い

映画shogunは戦国時代の日本をモチーフにしたフィクション映画なので、歴時の事実と違う点が見られます。ストーリー展開は歴時の事実をベースにしておりますが、登場人物はすべて架空の人物です。

登場人物の名前

登場人物は全員が架空の名前です。以下に映画の登場人物とモデルとなった歴史上の人物を、数人紹介します。

登場人物モデルとなった人物
吉井虎徳川家康
中村秀俊(太閤)豊臣秀吉
黒田信久織田信長
石堂和成石田三成
明智仁斎明智光秀

登場した地名

映画に登場した地名として、序盤に登場する大坂城(現・大阪城)や江戸(現・東京)は実在する場所です。

五大老(ごたいろう)のモデル

作中の五大老は、杉山如水、大野晴信、木山右近定長、吉井虎永、石堂和成です。五大老は歴史上の人物をモデルにした架空の人物なので、歴時の事実と異なる相関図があります。

モデルが不明の登場人物の存在

五大老には、史上に登場しない架空の人物が登場します。この映画の登場人物は歴史上に実在した人物をモデルにしていますが、誰がモデルなのか不明な人物も。例えば五大老の木山右近定長は誰がモデルなのか不明で、複数の人物を組み合わせたオリジナルキャラクターだといわれています。

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歴史上の五大老は、徳川家康・毛利輝元・前田利家・宇喜多秀家・上杉景勝です。

オリジナルの登場人物との関係

歴史上、存在しないオリジナルの登場人物と主役の人物との人間関係のリアルさも魅力の一つです。海外の反応も主要人物の人間関係や心理が伝わりやすいと好評を得ております。

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先ほどの虎長と敵対する五大老の木山右近定長や、同じく五大老の杉山如水もモデルが判明していません。

ロケ地はカナダ・バンクーバー

1980年放送のshogunは、日本で撮影されましたが、今作品のロケ地はカナダ・バンクーバー。現在の日本国内にて人工的に地形を変える行為は、自然環境保護などの法律により禁止です。ロケ地にふさわしい場所が日本国内になかったことが、カナダ・バンクーバーで撮影された理由だといわれます。

実際に城下町まで再現

正確さを追求した映画なので、実物サイズの城と城壁、当時の城内内部を忠実に再現して制作されました。城下町も忠実に再現して制作したので事実上、撮影目的のために一つ城下町を作ったことになります。

アメリカ映画なのに、当時の日本が忠実に再現できたのは、真田広之さんが主演とプロデューサーを兼任した影響が大きいといえます。東映出身の真田さんは細部まで徹底的に追及し、身振りの指導もその道を極めた人に演技指導を依頼するほど。この徹底ぶりが、この映画のリアル感を演出した要因です。

あきら

映画の撮影が目的なのに、城だけでなく城下町も細部にこだわって作ってしまうのは、日本では不可能です

まとめ

映画shogunは歴史を忠実に再現した映画ではなく、戦国時代の日本を舞台にしたフィクション映画だといえます。それが影響して史実と異なる点が多いのも、この映画の魅力です。しかし演技や舞台風景、礼儀作法などは徹底的に再現しており、今までにない日本風ファンタジー映画として海外から評価されます。

歴史に「もし」「かも」はないですが「もし」「かも」が実在していたら、史上では実現しなかった映画の登場人物のような人間関係が生まれていたかもしれませんね。

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あきら
趣味:ギター演奏や自身の演奏動画を編集すること。休日はカフェでゆっくり本などを読んで過ごす。だれもが親しみやすい雑学をお届けします。