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どこでも見かけるあの桶!銭湯でケロリン桶がよく使われているのはなぜか!?

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突然ですが「私たちが1日生活する上で必ずしている習慣は何?」と聞かれたとしたら、あなた何を思い浮かべますか?習慣というものは人それぞれだとは思いますが、大体の人は1日3食の食事、充分な睡眠、そして熱いお湯に浸かって1日の疲れを癒やしてくれる「入浴」を思い浮かべることでしょう!

日本は他の国と比べて温泉や銭湯などが多く存在しており、入浴という行為に関して、並々ならぬこだわりを持っていると言えるでしょう。そのこだわりは銭湯が誕生した平安時代から現在に至るまで続いています。

ところで、そんな温泉や銭湯に行くと、必ずと言っていいほど見かけるものはないでしょうか?そう、あの黄色にケロリンと書いてある湯桶です。なぜ、温泉や銭湯でのケロリン桶の出現頻度は高いのでしょうか?今回は謎のケロリン桶の秘密を暴いていこうと思います。

そもそもケロリンとは何か?

ケロリンは、富山めぐみ製薬が製造販売している鎮痛薬の名称です。その誕生は大正14年、ちょうど年号が昭和に移り変わろうとしていた頃までさかのぼります。炎症を抑え、解熱効果もあるアスピリンと、それと同様の効果をもつ生薬である桂皮を配合したもので、当時出回っていた他の薬よりも効果があると評判でした。

2018年4月までは内外薬品株式会社という名前の会社が製造販売を行っていましたが、それ以降は富山めぐみ製薬が製造販売を行っています。

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同じような効能を持つ薬としてバファリンがあります。

なぜケロリン桶が全国の銭湯で使われるようになったのか?

ケロリン桶誕生の理由は?

ケロリン桶は内外薬品株式会社が、自社で製造販売を行っている鎮痛薬「ケロリン」を宣伝するために製造されたものです。1963年、衛生上の問題で桶が木製のものから、プラスチックなどの合成樹脂製に切り替わり始めたタイミングでケロリン桶の製造が開始されました。

そして誕生から現在に至るまで、ケロリン桶は風呂桶の定番となり、その地位を不動のものとしています。なお、内外薬品株式会社は2018年に富山めぐみ製薬へと事業移管されましたが、ケロリンという名前は今も残り続けています。

桶に自社のロゴを入れるというアイデアはどこからきたか?

ケロリン桶に自社のロゴを入れるというアイデアは、北海道の登別温泉にあるロゴ入りの風呂桶から来ています。このアイデア自体は自社で生まれたわけではなく、睦和商事という会社の営業担当の方によってもたらされたものでした。

このアイデアが考案された後、内外薬品株式会社へと持ち込まれ、ケロリン桶が製造されるようになりました。

なぜ全国の銭湯で使われるようになったのか?

ケロリン桶が長きにわたって全国の銭湯で使われ続けている理由は、衛生面から見た安全性と、蹴飛ばしても座っても壊れないその頑丈さにあります。また誕生当時、それらを売りに、大々的な宣伝を行った結果が現在に至るまで愛されて続けている理由を作りました。

その効果もあってか、それ以来約250万個のケロリン桶が全国の銭湯へと行き渡り、現在でも年間4、5万個のペースで納入されています。

どれだけ水にさらされても落ちないロゴの秘密と永久桶

ケロリン桶のロゴは、桶の表面に印刷されているわけではなく、プラスチックの内部に印刷されています。そのため、ロゴが掠れることがありません。その特徴と前述の頑丈さも相まって、ケロリン桶は「何年経っても使い続けられる」という意を込めて「永久桶」と呼ばれています。

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タイミング、宣伝、企業努力が積み重なったことで、現在に至るまで愛され続けているわけですね!

ケロリン桶の豆知識

当初は白色で透明なデザインだった?

製造当初のケロリン桶は、現在の特徴的な黄色のデザインではなく、白色透明のものでした。現在のデザインとなった理由は、白色透明だと水垢がどうしても目立ってしまうという問題があったからです。

桶に座れる!?伝説の脚付きケロリン桶!

まだシャワーが普及していなかった時代である昭和40年頃、なんと着座することができる4つ脚のケロリン桶が製造されていました。このケロリン桶は、髪の長い女性が洗いやすいように作られたもので、当時好評を博していました。

関東と関西でサイズが違う?

全国の銭湯で当たり前のように見かけるケロリン桶ですが、実は関東と関西で桶のサイズが違います。関東のケロリン桶は重さ360g、直径225mm、高さ115mmであるのに対し、関西のケロリン桶は重さ260g、直径210mm、高さ100mmと少し軽く小さい作りになっています。

理由として、関西では入浴前に体の汚れを落とす「かけ湯」の習慣が起因あり、関東用のケロリン桶のサイズだと大量の水が汲まれ、湯の重さでかけ湯がしにくいからです。

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関東と関西でサイズが違うという細かい工夫が嬉しいですね!

さまざまな媒体とのコラボ広告

ケロリン桶はアニメや映画など、さまざまな媒体とコラボしており、それらのロゴが入った桶が製造されています。すべての名前を挙げるときりがないので、有名なものだけ紹介します。

  • テルマエ・ロマエ(映画)
  • ケロロ軍曹(漫画・アニメ)
  • 銀魂(漫画・アニメ)
  • すみっコぐらし
  • ゆるキャン△(漫画・アニメ)

ここで紹介したもの以外にも、さまざまなコンテンツや企業とのコラボを行っています。

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たくさんの企業や媒体がケロリン桶の広告効果はすごいと認識しているわけですね!

まとめ

  • ケロリンとは富山めぐみ製薬が製造販売している鎮痛薬の名称。
  • ケロリン桶はケロリンを宣伝するために1963年に製造された。
  • ケロリン桶に自社のロゴを入れるというアイデアは、北海道の登別温泉にあるロゴ入りの風呂桶から来ており、睦和商事という会社の営業担当の方からもたらされたもの。
  • 全国の銭湯で使われ続けている理由は、衛生面から見た安全性と、頑丈さ、そして営業努力の賜物。

ケロリン桶がベストセラーとなり、現在に至るまで愛され続けている理由。それは、素材の転換期という時期というチャンスとニーズに合わせた品質へのこだわりが答えでしょう。もし、銭湯に行く機会があればぜひ手にとってじっくり見てみてください。

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ほと
趣味はオンラインゲームなど。身近な疑問を解決する記事を日々書いています。