女性のみなさんは真珠をお持ちですか?祖母や母から真珠のアクセサリーを受け継いだという方もいるかもしれませんね。男性のみなさんは真珠を女性に贈ったことはありますか?真珠は「人魚の涙」というステキな表現をすることもあります。
真珠を見ると、貝の中で作られたなんてとても信じられません。一体、どのようにして作られるのでしょう?どんな貝で真珠ができるのか知っていますか?有名なのはアコヤ貝でできる真珠ですが、それ以外にもあるのです。
今日は真珠にまつわる雑学をご紹介していきます!真珠はとても貴重なものですが、成長には何年かかるのでしょう?真珠のいろんな疑問に答えていきますよ!ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
真珠はどうやってできる?

貝の中には「外套膜(がいとうまく)」という細胞があります。この外套膜から「炭酸カルシウム」が分泌されます。貝の内側に異物が入り込むと、外套膜は異物を包みこむのです。これが「核」となって、丸い形を作っていきます。
この核が真珠となるのです。真珠には丸いものだけでなく、ゆがんだ形の「バロックパール」というものもあります。シロチョウ貝、クロチョウ貝のバロックパールは同じ形のものはできません。
真珠の光沢を表す「照り」や、大きさによって高価なものもあります。また淡水真珠もあるのですが、こちらはお米やたわら型のような形をしています。丸い形のものやアコヤ貝、シロチョウ貝、クロチョウ貝より安く手に入れることができます。
真珠ができるまでに、貝から育てようとすると約4年もかかります。しかし貝は4年の間に死んでしまうこともあり、成長したからといってキレイな丸い形になる保証はないのです。
アコヤ真珠
真珠といえばアコヤ貝!アコヤ貝の真珠は、日本で1番養殖されている真珠です。大きさは小さいものでは2㎜、大きいものでは10㎜にもなります。色はクリーム、ホワイトピンク、ホワイトグリーン、ゴールドなどがあります。
南洋黒蝶真珠
黒蝶貝から取れる真珠はタヒチ真珠、黒真珠とも呼ばれています。色は黒、グリーン、グレー、赤などがあります。
南洋白蝶真珠
白蝶貝から取れる真珠は、南洋パールとも呼ばれています。大きさは19㎜と大きく、色は白、シルバー系クリーム、ゴールドブルー、グレーなどがあります。
淡水真珠
イケチョウ貝という2枚貝から作られる真珠で、色は白、ピンク、ローズなどでたくさんの種類があります。形は楕円形のものが一般的ですが、その他にライス、ドロップクロス、スティックという形もあります。
マベ真珠
マベという貝は、熱帯や亜熱帯海域に住んでいる貝です。真珠の形は半球形で、色はシャンパンクリームであることが多いです。
真珠の美しさを決める条件

真珠の美しさを決めるには条件があります。
- 貝の種類
- 大きさ
- 形
- 層の厚さ(巻き)
- キズがあるか
- 色
- 光沢、輝き(照り)
というたくさんの項目があります。品質が高い真珠は、巻きが厚い、傷が無い、照りがあることが良いとされているのです。アコヤ貝から取れた真珠で、この項目を全てクリアすると最高ランクの「花珠(はなだま)」と呼ばれます。
また色でいうと、赤みのあるグリーンブラックの黒真珠「ピーコック」が最高ランクといわれています。
世界で1番大きな真珠は100億円!
世界で1番大きな真珠は、34㎏もある真珠!大きさは幅30cm、長さ67cmもあります。気になるお値段は100億円。2016年にフィリピンのパラワン島の沖合で漁師が見つけました。この真珠を見つけた漁師は真珠の価値が分からなかったようで、10年もの間ベッドの下にしまっていたとのことです。
100億円もの価値があると知って、おどろいたことでしょう!
真珠のお手入れの仕方

使ったあとは必ずふきましょう!真珠は酸、熱、水に弱いのが弱点です。そのため、汗や化粧品、整髪料にも弱いのです。酸に弱いので、酢の物やオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類にも注意してください。
お手入れは面倒かもしれませんが、愛着がわきますよね。
真珠の保管の仕方

真珠は傷がつきやすいので、他のアクセサリーと一緒に保管するのはやめましょう!また熱がこもるのもよくありません。涼しくて暗いところに保管するのがよいでしょう。
薬として飲まれていた!

真珠はあまりにも貴重で珍しかったために、宝石としてではなく、薬として使用されていた過去がありました。紀元前3200年ごろのエジプトでは真珠を酢で溶かして、クレオパトラが飲んでいました。また中国では漢方として、日本では風邪薬として飲まれていたのです。
養殖技術が成功するまでは、真珠はとても貴重なものでした。
まとめ
真珠にまつわる雑学はいかがでしたか?真珠がどうやってできるか疑問だった方もすっきりしたのではないでしょうか?真珠ができるまでに4年もの歳月が必要で、成長したからといって真珠が取れるわけではありませんでした。
真珠はとても貴重です。お手入れは少し面倒に感じるかもしれませんが、その分きっと愛着がわきます。ぜひアクセサリーの一部に真珠を取り入れてはいかがでしょうか?