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パスタの種類・定番のスパゲティから様々なパスタ。餃子はパスタ・・・?

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私たち日本人にとってのパスタとは往々にして「スパゲティ」のことを思い浮かべます。昔はみんなスパゲティと言っていたのにいつしか「パスタ=スパゲティ」と考えるようになりました

実はスパゲティは650種類もあると言われるパスタの中の1つの種類にすぎません。パスタとは「粉を練ったもの」や「ペースト」のことを意味する言葉です。つまり「小麦粉などを練って作った料理」全般をパスタと言います。

今回はそんな650種類もあると言われるパスタの種類を一部ご紹介します。

パスタの種類

お話しした通り「パスタ」と一言で言ってもいろんな種類があります。ここからはこれらのパスタを大きく「ロングパスタ」、「ショートパスタ」、「何かが詰められたパスタ」そして「その他」の4つに分けてご紹介します。

ロングパスタ

まずはロングパスタです。パスタと言えば私達日本人に一番お馴染みなのがスパゲティですが、このスパゲティはロングパスタの一つです。それではロングパスタにはどんなものがあるのか見ていきましょう。

スパゲティ

最も身近なスパゲティ(spaghetti)は「紐」を表す「spago」の指小形(ししょうけい・小さいモノを表す言葉の形)の言葉です。断面の直径は1.8mmくらいの太さです。

スパゲティーニ(spaghettini)、フェデリーニ(fedelini)、カペッリーニ(capellini)

スパゲティを細くしたパスタがスパゲティーニです。これは直径1.6~1.7mmで、「より細いスパゲティ」という意味です。さらに細いパスタにフェデリーニ(直径1.4~1.5mm)があり、「髪の毛(capelli)」から付けられた(日本人には読みづらい)カペッリーニ(直径0.9~1.3mm)は日本の素麺よりも細いパスタです。

ヴェルミチェッリ(vermicelli)

逆に太いタイプのパスタには(ヒルやミミズのような長細い虫を表す言葉の指小形である)ヴェルミチェッリ(直径2mm超え)があります。

タリアテッレ(tagliatelle)、リングイネ(linguine)、トレネッテ(trenette)、ブカティーニ(bucatini)

きしめんのように平らなパスタには幅7~8mmのタリアテッレ断面が楕円形なリングイネ断面が長方形のトレネッテ、マカロニのように真ん中に穴があいたブカティーニもあります。

ピッツォッケリ(pizzoccheri)

さらに日本人になじみのそば粉を使ったパスタもあります。「二八そば」と同様にそば粉を8割ほど使ったピッツォッケリ(幅10mm)です。このパスタは7cmほどでロングパスタとショートパスタの間くらいの長さです。

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このそば粉をピッツォッケリももちろんパスタですからチーズや野菜を加えて食べます。もしかしたら日本そばもチーズ系などのパスタソースに合うのかもしれませんね。

ショートパスタ

続いてショートパスタをご紹介します。ショートパスタで日本人になじみ深いのがマカロニです。「えっ、マカロニってパスタなの?」と思う方もいるかもしれませんが、歴としたパスタの一員です。本当はマッケローネ(maccherone)と言います

セダーニ(sedani)

マカロニより少し大きいのがセロリ(sedano)から名前をとったセダーニです。

ペンネ(penne)

筒状のパスタで、ペン先のように切り口を斜めにしたパスタがペンネです。表面がギザギザ波打っている物もあれば平のものもありますよね。

リガットーニ(rigatoni)

ペンネのようなパスタなのですが、表面が波打っていて、切り口が斜めでないものもありリガットーニといいます。

ここまでは筒状(穴があいた)ショートパスタをご紹介しましたが、ここからはかわった形をしたショートパスタです。

ファルラッレ(farfalle)

蝶ネクタイのような形をしたファルラッレは蝶(farfalla)から名付けられました。

コンキリエ(conchiglie)

巻貝をイメージさせるコンキリエは貝を表す言葉です。

ルオーテ(ruote)

馬車の車輪のようなルオーテは車輪(ruota)から名付けられました。

オレッキエッテ(orecchiette)

小さい耳のような形をしたパスタなので「耳」を意味するオレッキエッテと名づけられました。

ステッリーネ(stelline)

生地を小さな星型に切り抜いたパスタをステッリーネと言います。

カサレッチェ(casarecce)、ジュメッリ(gemelli)

切り口がアルファベットの「S」の形をしているパスタがカサレッチェです。そしてカサレッチェをねじったような形をしたパスタをジュメッリといういいます。ジュメッリは双子を意味します。

何かが詰められたパスタ

ここからは生地で作った空間や生地と生地の間にひき肉などを詰めたパスタを紹介します。

ラビオリ(ravioli)

2枚のパスタ生地の間に(オムレツに入れるような)挽き肉や野菜、チーズなどを挟み、四角く切り分けたパスタです。

トルテッリーニ(tortellini)

具(挽き肉やマッシュルーム、チーズなど)を正方形の生地に乗せ、餃子を包むかのように三角形に2つに折ってくっつけたのち両端をひっつけたパスタです。


ちょっとブレイク - 餃子はパスタ・・・(?)

みなさんは本場中国の餃子を食べたことはありますか?中国の餃子は日本の餃子と違って皮が分厚いのですがご存知でしょうか?

中国の方は日本人の餃子の食べ方に疑問を抱くそうですよ。

「どうしてご飯と一緒に餃子を食べるの?」、「ラーメンと餃子っておかしいでしょう?」と。これは中国人と日本人の餃子に対する感覚が違うからです。

日本人は餃子をおかずとして食べますが、本場中国では餃子はパスタと同じ主食なのです。つまり中国人にとっての餃子は、日本人にとってのご飯やラーメンと同じなのです。

小麦粉の皮に包んでひき肉を詰めた)餃子は詰め物をしたパスタと同じように感じますよね。だから本場中国の餃子は中華風パスタといってもいいのでしょう。


アノリーニ(anolini)

(上用饅頭を一口サイズにしたような)円形で底面は平らな形をした詰め物入りのパスタです。

カルツォニッキ(calzonicchi)

炒めた豚や牛の脳と卵のペーストを詰めたパスタです。

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牛や豚の脳を詰めるとは・・・恐ろしいですよね

カンネッローニ(cannelloni)

これもまた日本人には読みにくいパスタ、カンネッローニですが、日本では「カネロニ」という名で知られています。このカンネッローニは円筒形のパスタで、中に具を詰めます。「大きな葦(あし)」という意味のパスタです。

クリンジョネス(culingiones)

ムール貝のような形をしていて、表面に葉っぱの葉脈のような筋が入ったパスタをクリンジョネスと言います。

その他のパスタ

マルタリアーティ(maltagliati)

乱雑に切る」という意味で、ひし形や三角形をした平らなパスタです。他のパスタの切れ端などでも作られます。

ニョッキ(gnocchi)

「塊」を意味します。じゃがいもと小麦粉で作られる団子状(球状)のパスタです。

クスクス(couscous)

中東や北アフリカでよく食べられるこのパスタは米粒より小さい直径1mmくらいの細かなパスタです。

ラザーニェ(lasagne)

日本で言うところのラザニアです。ホワイトソース(ベシャメルソース)、ミートソース、生地、チーズの順に何層にもミルフィーユ状に重ねます。最後にバターをのせてオーブンで焼きます。

コルツェッティ(corzetti)

平べったい円形のパスタです。木製のスタンプで紋章などが押されています

最後に・・・

今回はいろんなパスタをご紹介しました。皆さんの中には「初めて知った!」というパスタもあったと思います。日本人にもなじみ深いそば粉を使ったパスタや牛や豚の脳みそが入ったパスタ・・・驚きだったことと思います。

その他のパスタでもいろんな形のパスタがありましたが、気になったパスタをぜひスーパーで購入したり、イタ飯屋さんで注文したりしてみてください。

次回、私JIKUはパスタソースの種類についての雑学をご紹介します。こちらもぜひご覧ください。

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