力士、大の里泰輝(おおのさと だいき)は初土俵入りから1年後の2024年にて、大関昇進を果たします。9場所での大関昇進は史上最速。学生時代では全国アマチュア相撲大会で優勝するなど、当時から頭角を現していた大の里泰輝。大学卒業後に二所ノ関部屋へ入門し、角界入りします。
角界入りする際、父親が彼に「関取になるまで帰ってくるな」と激励。番付に入るのも一握りの世界で、関取までたどり着くまで運が良くて数年は必要です。大の里泰輝は初土俵入りから翌年に大関昇進を決め、父親との早すぎる約束を実現します。
この記事では、
- 大の里泰輝の学歴
- 大の里泰輝を支えた父親の職業について
以上2点を中心に紹介します。
目次
大の里泰輝のプロフィール
名前 | 大の里泰輝(おおのさと だいき) |
本名 | 中村 泰輝(なかむら だいき) |
生年月日 | 2000年6月7日 |
出身地 | 石川県河北郡津幡町 |
相撲部屋 | 二所ノ関部屋 |
番付 | 大関 |
出身校 | 日本体育大学 |
大の里泰輝の学歴
地元石川県を離れて、糸魚川市立能生中学校へ相撲留学。新潟県立海洋高等学校卒業後、日本体育大学へ進学。同大学卒業後に二所ノ関部屋へ入門し、角界入りを果たします。
学生時代の実績
大学1年時に「第97回全国学生相撲選手権大会」で優勝し、学生横綱の地位を獲得。大学3年時には「第70回全日本相撲選手権」を優勝し、アマチュア横綱となります。
父親の職業
大の里泰輝の父親は、中村知幸(なかむら ともゆき)です。職業は長距離ドライバー。父親も学生時に相撲をしており、地元・石川県大会で上位に入るほどの実力者。大の里泰輝と同じく、相撲留学の経験を積んでいる人物です。
学生時代は父親から相撲の稽古をつけてもらう
学生時代から相撲の環境に恵まれていた大の里泰輝。学生時代は父親から稽古をつけてもらう日々を送ります。
津幡小1年で相撲を始めて6年間、腕を磨いた「津幡町少年相撲教室」ではコーチでもあった。「ボコボコにされましたね。指導はめちゃくちゃ厳しかったけど、父の背中を追いかけてきた。大きな存在です」と感謝の思いを抱き続けている。 引用:中日スポーツ
角界入りの際、父親は「関取になるまで帰ってくるな」と激励
大の里泰輝を角界に送り出した際、父親が彼にかけた言葉は「関取になるまで帰ってくるな」です。相撲界にて、番付まで昇進するのはほんの一握り。ましてや関取まで昇進するのに数年以上は必要となります。
大の里泰輝が能生中学校へ相撲留学した際、父の「逃げて帰ってくるなよ」に対し「帰らんし」と短い言葉を交わしました。
翌年には大関昇進で帰郷
大の里泰輝は2023年に初土俵を踏み、異例なスピードで勝利を重ねます。その結果、翌年2024年に大関に昇進。相撲界へ送り出した翌年に、父親との約束通り帰郷します。
大関昇進だと大銀杏(おおいちょう)を結い(ゆい)ますが、大の里泰輝は異例の速さでの出世です。その結果、髪が伸びておらず、大銀杏が結えない状況に。結果、史上初の”ちょんまげ大関”が誕生し、話題になります。
初土俵から、所要9場所での大関昇進は、羽黒山、豊山、雅山の所要12場所を更新し、昭和以降最速となった。新入幕から所要5場所は、年6場所制となった1958年以降の新入幕では、大鵬の6場所を超えて最速。出世の早さに髪の伸びが追いつかず、大銀杏(おおいちょう)の結えない前代未聞の“ちょんまげ大関”が誕生した。 引用:日刊スポーツ
大の里泰輝の異例な記録
大の里泰輝の話題として必ず挙げられるのは、異例の出世スピード。初土俵入りから9場所目での大関昇進は史上初です。次に彼が残した異例な記録を紹介します。
新記録づくしの大の里泰輝
- 千秋楽にて、12勝目を挙げ初優勝。併せて初の「殊勲賞」2回目の「技能賞」の両賞を受賞
- 初土俵から7場所目の優勝は、幕下付け出しでは第54代横綱・輪島の15場所を大きく塗り替える史上最速
- 新入幕から3場所連続三賞は千代天山以来25年ぶり、2桁勝利では史上初
- 7月場所にて、2度目の「殊勲賞」を獲得。新入幕から4場所連続での三賞受賞は史上初
- 9月場所にて、初日から快進撃を続けて2度目の優勝。昭和以降最速となる初土俵から所要9場所での大関昇進を確実にする
初土性入りから翌年に大関昇進を決めた大の里泰輝。前年の自身の実績がいかに規格外だったのかを物語っております。
まとめ
異例の出世スピードを持つ大関・大の里泰輝。彼が相撲に取り組めたのは、父親が稽古をつけてくれたのが理由です。父親の中村知幸自身も、地元・石川県大会で上位に入る実績を持った人物。幼少期から父親との稽古があったからこそ、大の里泰輝も相撲に集中することができたといえます。
2025年、千葉成田山で開催される節分祭にて、豆まき力士として招待された大の里泰輝。彼の力強い豆まきで厄払いをしてみてはいかがでしょう?