毎年、秋になると町の中でフワッと香る金木犀(キンモクセイ)。金木犀の香りがすると秋を感じる方の多いのではないでしょうか？そんな秋を象徴する植物、金木犀には怖い花言葉があることをご存知ですか？その花言葉とは「幽世(カクリヨ)」です。実は「幽世」は怖い意味ではありません。本当の意味は記事の中にあります。
この記事では秋の植物、金木犀の見頃や大きさ・特徴や花言葉まで、金木犀について詳しく解説。また、金木犀は香りが強いから「三大香木(さんだいこうぼく)」と呼ばれています。
「三大香木」は金木犀以外にどんな植物があるのでしょう？そちらについても解説します。最後には金木犀に関する豆知識も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
金木犀とは
金木犀とは毎年9月から10月にオレンジ色の花を咲かせる花のことです。これら詳しく見頃・花の大きさ・原産国・特徴について説明します。
見頃・大きさ・原産国
- 見頃:9月から10月下旬
- 大きさ:樹高(じゅこう)5m～6m
- 原産国:中国
特徴
金木犀の特徴は香りと花の色です。金木犀の花の大きさは約5㎜。オレンジ色の小さな花からはイメージできないような香りを放ちます。これが金木犀の特徴です。
香りが強いことから「三大香木(さんだいこうぼく)」と呼ばれています。三大香木については後ほど詳しく解説します。
金木犀の花言葉の意味
金木犀には主に4つの花言葉があります。それが「謙虚」「気高い人」「真実」「初恋」です。そちらについて詳しく解説します。
謙虚(けんきょ)
1つ目は謙虚です。謙虚は辞書で調べると「控え目でつつましいこと」という意味があります。この花言葉は、金木犀が小さな花を咲かせ、控え目にみえることから付けられました。金木犀には謙虚の他に「謙遜(けんそん)」という花言葉もあります。これも謙虚と同じ意味です。
気高い人
2つ目は気高い人です。この花言葉の由来には様々な説があります。一説によると、金木犀の香りをまとう人が高貴な印象を与えたことが由来といわれています。
真実
3つ目は真実です。こちらも数ある説の中の有力な一説を紹介します。金木犀の強い香りは、隠し切れないほど強い香りで、離れた場所からでも分かってしまう。ことから付けられたといわれています。
初恋
4つ目は初恋です。金木犀の香りが初恋のように「一生忘れられない香り」ということで、この花言葉が付けられました。
金木犀の怖い花言葉「幽世(カクリヨ)」の意味と
金木犀には怖いといわれる花言葉があります。それが「幽世(カクリヨ)」です。「幽世」を辞書で調べると「永久に変わらない世界」を意味します。「死後の世界」ともいわれています。しかし金木犀の花言葉は怖い意味ではありません。
神社やお寺に咲いていることが多い金木犀。金木犀の強い香りには邪気を払う効果があるとされていることから、この花言葉が付けらといわれています。
『幽世』には同じ読み方・同じ意味で『隠世』という漢字があります。また、同じ意味の『常世(トコヨ)』もあります。
金木犀を含む「三大香木」とは
金木犀には上記でお話ししたように、香りが強く「三大香木」と呼ばれています。「三大香木」は金木犀のほかに「沈丁花(ジンチョウゲ)」と「梔子(クチナシ)」です。そちらについてこれから説明します。
沈丁花(ジンチョウゲ)
沈丁花は金木犀と同様に中国が原産の花木です。開花時期は2月～4月。別名「春の沈丁花」とも呼ばれています。白や薄紫色の花から爽やかで甘い香りがします。主な花言葉は「永遠」「不死」「栄光」です。
梔子(クチナシ)
梔子も金木犀や沈丁花と同じように中国が原産の花木です。開花時期は6月～7月。別名「夏の梔子」とも呼ばれています。真っ白な白い花から甘く、少しスパイシーな香りがします。主な花言葉は「とても幸せ」「優雅」「幸せを運ぶ」です。
『三大香木』と12月～翌年2月に開花する花『蝋梅(ロウバイ)』を含め『四大香木』と呼ばれることもあります。
金木犀の香りの効果
金木犀の香りには健康効果があるといわれています。金木犀には「リロナール」という成分が含まれています。リロナールの主な効果は不安軽減効果・リラックス効果・安眠効果です。そのほかにも金木犀の香りにはイライラした気持ちを落ち着せる効果や、心拍数を落ち着かせ、血圧を下げる効果もあります。
まとめ
いかがでしたか？金木犀の花言葉の意味をお分かりいただけましたか？最後に金木犀に関する豆知識を1つ紹介します。金木犀の花の寿命はみなさんどれくらいだと思われますか？金木犀の花の寿命は5日～10日ほど。これは桜とほぼ同じです。
秋の花の象徴ともいえる金木犀。秋になったら春の桜のように金木犀を堪能してみてはいかがでしょうか？最後までお読みいただきありがとうございました。
