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柿の種と呼ばれる由来!元祖は亀田製菓ではなく「浪花屋」だった?

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みなさん柿の種はお好きですか?私は1袋開けると、ついつい手が止まらなくなってしまいます。カリカリでピリッとしていて美味しいですよね。また、お酒を飲む人は、柿の種が良いおつまみになるかもしれませんね。

今ではいろんな味も発売されていて、「わさび味」は私のおすすめです。鼻にツンとくるのですが、香りがとても良くて美味しいですよ。さて、柿の種ですが、実は新潟にある亀田製菓が作り始めたわけではなく、新潟の伝統的なお菓子だったのはご存じですか?

元祖は「浪花屋(なにわや)」という会社が、販売を始めました。新潟ではいろんな会社が、柿の種を作っているのです。今日は柿の種の名前の由来だけでなく、ピーナッツを入れるようになった理由もご紹介しようと思います。

柿の種の名前の由来とは?

スーパーなどで売っている果物の柿の種はぷっくりしていて、お菓子の柿の種とは形が似ていませんよね。お菓子の柿の種はもっと細いです。これは「大河津」と呼ばれている品種の柿の種に似ていることから、「柿の種」と呼ばれるようになりました。柿の種類によって、種の形も全然違うのですね。

みき

全然、柿の種に似てない!と思っていました。

ゆがんだ金型から柿の種は誕生した!

これはゆがんだ金型を作ったのではありません。たまたま金型を踏んでしまったことによる、偶然から生まれたゆがんだ金型だったのです。このゆがんだ金型を使うと、柿の種のような形のおかきが出来ることが分かりました。それからは新潟で、柿の種が広く知れ渡り、日本全国でも販売がされるようになりました。

みき

今では、亀田製菓の柿の種が全国で知れ渡っていますよね。

柿の種の歴史

柿の種が誕生したのは、1924年のことで、浪花屋が発売しました。その後、新潟で柿の種が広まり、中でも亀田製菓の柿の種は全国区で人気になりました。亀田製菓で柿の種が作られるようになったのは、1950年のことでした。最初は水あめを作っていた亀田製菓ですが、採算がとれなくなり、おせんべいを作る会社になりました。

1977年には、柿の種の個包装のパックが販売されます。このころはアウトドアがブームで、どこでも持っていきやすい、この個包装が大人気となります。また、1988年から1993年にはビールとの相性がいいことをキャッチコピーにして、ビールのおまけに付けることもありました。それまでは、「おやつ」というカテゴリーでしたが、「お酒のおつまみ」へと変わっていったのです。

そして、柿の種は日本国内だけでなく、2008年からはアメリカでも販売されています。「KAMEDA USA」を設立し、2011年まで「KAKINOTANE」の名前で販売していました。それ以降は、名前を「Kameda Crisps(カメダ・クリスプス)」と変えて販売されています。味は日本の柿の種より3倍辛くなっています

みき

もう柿の種が誕生してから、100年近くになるのですね。

なぜピーナッツが入っているの?

今ではピーナッツが入っているのは当たり前の光景ですが、元々は柿の種のみを量り売りで販売していました。どうしてピーナッツが入るようになったのでしょうか?それは、帝国ホテルでのことでした。

バーで外国人のお客さんにおつまみとして、ナッツを出していたのですが、そこに「日本らしさ」を取り入れて、柿の種とピーナッツを一緒に出したという話があります。他にも、豆屋さんがピーナッツを販売する時に湿気らないようにするため、柿の種を入れて販売したという話もあります。

亀田製菓でも創業当時は量り売りをしており、ピーナッツの販売もしていました。別々で販売されていた、柿の種とピーナッツですが、創業者の奥さんがピーナッツと柿の種を混ぜて販売すると、お客さんから「美味しい!」と評判になります。ピーナッツを入れた柿の種が販売されたのは1966年のことでした。

みき

ピーナッツを入れて、かさ増ししたという話もあります。

柿の種とピーナッツの割合は?

気になるのは柿の種とピーナッツの割合ですよね。亀田製菓の場合、実は何度か割合が変わっていたのです。柿の種だけで販売していた時より、ピーナッツを入れた柿の種が大人気となります。最初は柿の種7:ピーナッツ3という割合でした。

1960年代はピーナッツが高級品だったのです。そのため、「もっとピーナッツを増やしてほしい」という声が上がります。5:5という割合で販売したのですが、なぜか売り上げが下がってしまいます。多ければ良いという訳ではないのですね。2021年現在では、最初と同じ7:3という割合で落ち着いています。

みき

バランスが大事なのですね。

変わった柿の種

亀田製菓では、定番の柿の種以外にチョコレートでコーティングされたカキタネカフェ「ミルクチョコレートがけ」も誕生します。甘辛くて美味しいでしょうね。またご当地シリーズも誕生し、定番の柿の種以外にこれまでに50種類以上が販売されました

ご当地シリーズを見てみると、いろんな種類があるのですが、私が気になったものは、新潟限定の「越乃寒梅(こしのかんばい)風味」です。お酒は普段飲みませんが、どうやってお酒の味を表現しているのか興味があります。

他には関西限定の「たこ焼きソース味」。うまい棒でも同じですが、たこ焼きのソース味のお菓子って美味しいですよね。甘い系では、長野県限定の「赤リンゴ&青りんご味」も気になっています。

みき

亀田製菓の柿の種の東海地方限定、ひつまぶし風味もそそられます!

まとめ

柿の種のお話についてはいかがでしたか?柿の種の由来となったのは、大河津と呼ばれる柿の種に似ているからでしたね。また、柿の種専用の金型から作られたのではなく、たまたま金型を踏んでしまい、ゆがんだ金型を使ったことから柿の種が作られるようになりました。このことが無かったら、きっと今も柿の種は存在していなかったでしょう。

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みき
趣味は毎週の競馬と月1の乗馬(外乗)。女性ならではの視点からユニークな雑学を多数執筆。