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【硬貨編】日本のお金にデザインされている絵って何?意味や歴史について解説!

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突然ですが、私たちが生きていく上で必要なものは何でしょうか?その答えは人によって違いますが、多くの人は「お金」と答えると思います。私たちは「お金」を支払うことによって、その対価としてさまざまな「モノ」を得ることができます。逆に考えると、最低限の「お金」が無ければ生きていけません。

今回はそんな「お金」についての解説です。私たちが使う直接やりとりするお金には2種類あります。「紙幣」と「硬貨」ですね。「硬貨」には「植物」や「建物」など、さまざまなデザインが施されていますが、あなたはそれらが何かを知っていますか?

この記事では、

  • 硬貨にデザインされている絵は何か?
  • それらの意味するところは何か?
  • 誕生の歴史

これらについて解説していきます。

硬貨に刷られている植物や建物は何か?

日本の硬貨は「絵が描かれている側が表、数字側が裏」というデザインです。よくある勘違いとして「数字側が表で、絵が描かれている側が裏」というものがあるのですが、実は逆なのです。そんな硬貨のデザインや歴史についてひとつひとつ解説していきます。

1円玉

現在私たちが使用している1円玉は昭和30年に発行されたものです。1円玉のデザインは一般公募で選ばれたものが使われており、表と裏それぞれ別の人のデザインです。表には若木の模様があり、これは伸びゆく日本を象徴しています。若木は特に何かの植物というわけではないようです。

5円玉

5円玉は昭和34年に発行されました。表面に印刷されている模様は3つあり、垂れる稲穂と穴付近の歯車、そして下半分にある横線は水を表しています。この3つの模様は当時の日本の主な産業を表していて、垂れる稲穂は農業、歯車は工業、水は水産業にそれぞれ対応しています。

裏面には価値と発行年、そして双葉の模様があり、この双葉は戦前の日本の帝国主義(領地を広げるために他の国を侵略して強力な国をつくろうとする考え方)から新しく民主主義に変わったことを象徴しています。

10円玉

現在流通している10円玉は昭和34年に発行が開始されました。表面には京都府宇治市にある「平等院鳳凰堂」とその周りに唐草模様、裏面には「落葉する時期のない森林」である「常盤木」の模様があります。過去に流通していた10円玉は昭和28年から昭和33年の5年間発行されていました。

現在の10円玉と基本的なデザインは同じですが、唯一の違う点として縁に溝が入っています。溝の特徴からこの10円玉を「ギザ十」と呼び、趣味で集めているコレクターも一定数いるようです。

50円玉

50円玉が初めて発行されたのは昭和30年で、当時はまだ穴が空いていませんでした。穴が空いた50円玉が発行されはじめたのは昭和42年で「100円玉と似ていて間違えやすい」という理由から現在の穴あきのデザインへと変更されました。

1円玉と同じく、一般公募によってデザインが決められたもので、表面には「菊」がデザインされています。

100円玉

100円玉は昭和42年に発行され、表面には「桜」がデザインされています。実は100円玉のデザインは過去二回変更されていて、最初のデザインは「鳳凰」、次に「稲穂」、そして現在の「桜」となりました。

500円玉

500円玉は昭和57年に発行されました。500円玉誕生の経緯として自動販売機等の普及があり、自動販売機で高額な商品を取り扱うことが増えてきたためです。そのため、他の硬貨と比べて発行年数が新しいのです。表面には「桐」、裏面の上下に「竹」、左右に「橘」がデザインされています。

ほと

1つ1つの硬貨のデザインにはさまざまな意味や願いがあったんですね!

その他の豆知識

昔は2円玉や20円玉があった?

現在の「1円」の価値は「1円」です。「当たり前じゃないか?」とお思いかもしれませんが、明治時代頃の「1円」の価値は現在の価値に換算して「約3800円」だったそうです。驚きですよね。そんな現在とは貨幣価値がまったく違う頃に「2円玉」や「20円玉」は存在しました。

この頃の硬貨の素材は9割が金で構成されており、アルミニウムやニッケルを使用している現在と比べると大分リッチな見た目となっています。

ほと

今とは物の価値が異なる時代だったのです!

まとめ

日本の硬貨にデザインされている絵についての解説でした。私たちの生活に深く根付いているお金のデザインや素材、そのひとつひとつに意味がありました。このような事例はお金に限った話ではなく、身近な事柄や縁遠い話題にも私たちの知らない秘密や謎が隠されているはずです。

そういった知識は私たちが生きていく上で必ずしも必要なものではないかもしれないですが、知っておいて無駄ということはありません。ロシアのとある小説家は「知識は人生でもっとも重要で素晴らしく、必要である」という言葉を残しています。

あなたがどこかで得た知識は人生のどこかで必ず役に立ってくれるはずです。ぜひ、この機会をきっかけに身近なところから物事に関しての知識を得てみるのはいかがでしたでしょうか?

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ほと
趣味はオンラインゲームなど。身近な疑問を解決する記事を日々書いています。